安倍総理が突然辞任された。

各所で4選はない、解散をする気はないと言われていただけに、秋ごろには辞任されるのではないかと思っていたが、健康状態を理由に辞任表明となった。

 

 私の40年の経験から振り返ると、選挙中に大平正芳総理がお亡くなりになり、選挙大勝後盟友だった鈴木善幸さんが総理になられたケース、安倍総理が突然辞任した前回のケースは、小泉政権の官房長官であった福田康夫さん、そして今回は8年間安倍総理を官房長官として支えた菅義偉さんという結果であり、前例のないケースではないと思う。

前の鈴木善幸さん、福田康夫さんは解散をすることなくアッサリと辞められ、当時本命と言われた中曽根康弘さん、麻生太郎さんに譲られた。

今回の菅政権は解散をすることが前提なので、どのような政権となるかは予測することは難しい。

 

 新型コロナウイルス危機が最大課題であるとともに、経済回復をどう果たすか、財政がひどい状況となり、将来のインフレが避けられない状況の中、国民生活をどう守るか、北朝鮮核ミサイル問題がある上に米中の対立が非常に高まっている中、難局にある国の安全保障と外交、気候変動により異常気象が続き、待ったなしとなっている地球温暖化対策、人口減少と地方の過疎化、高齢化対策、どれ一つ上げても難題続きである。

 

8年続いた安倍政権ですら、しっかりとした政策を打ち出すことはできなかった。

 

 国民は継続を支持していただいている様だが、行く先はまったく不透明である。

国民には不人気でも、国家・国民の為に辛口の政治が実行できる体制が必要であると思う。

その為にも、次の衆議院選挙は勝たないとドロ沼の政治になってしまうと危惧する。

民主党政権下の3年間は、あまりにも残念な空白であったと思う。

 

 10月からはまず、「コロナの克服」と「経済回復」の両立に取り組むことになる。

ワクチンの接種を法律で定めることと、オリンピック・パラリンピックの来年8月開催に全力を挙げることがスタートとなると思う。

 

 さて、新幹線と近鉄で地元と東京を毎週往復しているが、段々と乗る人が増えてきているように思う。

但し、マスクを着けずに乗る人(多くは若者)が増えてきていることは残念なことだ。

コロナ対策は、「自助」・「共助」・「公助」の組み合わせであることを改めて訴えたい。