・レムデシビル

・アビガン

・オルベスコ

・フサン

・カレトラ

・アクレムラ

・ケブザラ

・ストロメクトール

・製品名未定(血漿分画製剤)

 

 これは、現在新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の候補として挙がっている薬です。

現在これだけの候補薬が専門家による実験の元、認可にむけて検証が進んでおります。

 

 

 にもかかわらず、一部の政治家によって『アビガン』だけが認可に向けて“前のめり”に進められている状況は、厚生労働大臣を務めさせていただいた私としては非常に残念でなりません。

 

 

政治家は専門家ではありません。

 

 こういった薬については当然ながら専門家が認可に向けて進めるべきで、政治家がゴリ押しするものではありません。

 

 ここで1つの事例をご紹介します。

 

~抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」~

 これは、新型コロナウイルス感染症の特効薬としてトランプ大統領が強引に進めてきた薬で、研究者たちは臨床試験以外で使用すべきではないと警告してきました。

 

 しかしながら、専門家ではないトランプ氏が推し進めた結果、今となってはヨーロッパから“総スカン”を食らっているのは報道で皆様も耳にしたことがあるかもしれません。

 

 

 これと同じことが今、日本では起きようとしています。

 こうまでしてアビガンを推すのは何故でしょうか。

 

 

 ある記事でこのような文章を拝見しました⇓⇓⇓

“正しい治療法を後押しすれば、政治指導者は多くの命を救うことができる。

そればかりか、自らの政治的影響力を増大させ、国際的な威信を高め、民間企業の利益に弾みをつけることも可能だ。

しかし、間違った薬を宣伝すれば、大惨事となりかねない。”

 

全くその通りだと思います。

 

アビガンを開発した富士フイルム富山化学は有効性や安全性を確認する治験を行っていますが6月末まで続く予定で、5月中の申請を断念しました。

 

 スピードは重要ですが、それを重視した強引な認可は一歩誤れば大惨事になります。

 専門家の見識を踏まえ、認可を下すべきです。