麺処 篠はら。
池袋の名店。超有名店「ほん田」の一番弟子と聞く。
ビブグルマンにも選ばれたらしい。
僕が関東から金沢に帰ってくる頃に篠はらはオープンしたようだ。そして関東のラーメンの情報には疎くなった。
そんな麺処篠はらをたたみ、何故か金沢の地に【麺つみき】をオープン。そしてプレオープンの情報を聞き、これは行かねばと。
12時開店と聞き11時少し前に到着。
すぐさま篠原店主が出て来て「車でお待ちください」との事。紙ナプキンに「5」の数字が書かれている。
おぉ、5番かぁ
よかった。
駐車場にも止めれたし、1時間待ちな文句もない。
と、思っていたら11:30過ぎに開店のご案内。
プレオープンメニューは特上醤油、上醤油、かけの3種類から。
最初は店主おすすめの特上醤油とバター醤油飯を。
至高の味玉も食べようか悩みましたが、今日はいいやと辞める事に。後で後悔する😄
特上は肉5種類のようだ。
鴨ロース、かごしま黒豚煮豚、能登豚レア、厚切り鶏胸、釜焼きバラ。
上だと黒字の3種。
それでも充分だ。
先頭から6人をカウンターに案内して、3杯ずつのオペレーション。後でSNSを見ると2杯ずつと店主が書いていたので、途中から変えたのかもしれない。
僕の時は3杯ずつの第二ロットの一杯。
運良く店主篠原さんが配膳してくれました。
勝手に特別感が増しました🤭
特上5種の肉に半熟玉子が半分付くんですね。
豪華絢爛。
薬味的にみじん切りの新玉ねぎ、ブロッコリースプラウト、ドライトマト、めんま
まずスープを。
ベースのスープは複数ブランドされた醤油ダレと香味油。醤油の一つに直源醤油のもろみの雫を使っているらしい。
丼手前に仕上げにかけるベーススープのものとは違う香味油と、最後にかける醤油はいしるを数滴かけ仕上げる。
この香味油が香り高い。
最初に鶏油だと思った(バカ舌)
ひと口目にぶわぁっと広がる香り。
一旦落ち着いてから優しめの醤油と出汁を感じる。
これが篠はらではなく、麺つみきの味かぁ
思わず三口飲んでしまう。
美味いね
この三口の中でも味が変わってくる。
香味油の存在が変化をさせるのだろう。
そして麺。
厨房に棣鄂の張り紙があり麺は棣鄂謹製と思われる。
しっとりとした仕上がりのやや平打ち麺。
ややオーバーボイル気味に感じるが、店主の好みなんだろうと。スープとの相性はとても良い。
しかし具が大量に載っているので、麺を引き出し難い。
麺を三啜りした後具に取り掛かる
鴨ロース。事前に(オレンジ)と聞いていたのでなるほどと納得。聞いていないとこの軽やかな香りの正体はわからないだろう。
そしてしっとりとした仕上がりには感動を覚える。
厚切りの鶏むね肉。
このスポンジのような食感に驚く。
味は(ねぎま)と言うが食感に驚きすぎて味まで覚えていない。
写真枚数の制限で載せれない鹿児島黒豚煮豚(王道)、能登豚レアチャーシューの(生姜)、釜焼きバラ(広東風)とそれぞれ独特の味付け調理とその素材の特徴を引き出す感性に感動🥹
あと驚いたのは半熟玉子のキミの旨さ。
驚きました。
と同時に「至高の味玉」を頼まなかった事。
遅れて出て来た、バター醤油飯。
溶かしバターをふた周りほど掛けて、ブラックペッパーをその場でミルする。
「最初はそのままお食べください。残りはスープを掛けて」
溶かしバターはしつこくなく、あっさりとしたコク。
ブラックペッパーの良い香りが鼻腔をくすぐる。
残り半分をスープを掛けていただく。
こんな下品な食べ方なのに上品な逸品なのだ。
幸せを感じる平民。
予想を軽く超えてきた、麺つみき。
一杯の中にあじの仕掛けが多く存在しています。
食べ進めるとだんだんと味が変わりゆく様、各々の具材の味の引き出し方。
それぞれが単品で構成されているのだが、まるでコース料理を食べているかの様に計算されている。
なるほど…これは凄いわ
また行こう。絶対行こう。