【サルコペニア の巻】 | くろしんのブログ

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世田谷梅ヶ丘 くろしん接骨院 の ブログです。

『サルコペニア』聞いたことがあるでしょうか?

これは加齢によって起こる全身の筋肉量減少と、それに伴う筋力低下、身体機能の低下を指します。 (ギリシャ語「サルコ(筋肉)」と「ぺニア(喪失)」を組み合わせた造語)

 

困ったことに、サルコペニアは、足腰など「日常生活に直結する筋肉」から激しく進行する傾向があります。例えば太ももの筋肉では、30歳代くらいから萎縮し始め、80歳頃までに、20代の半分程度にまで筋肉が細くなってしまいます。

筋肉が細くなると、車のエンジンが小さくなるのと同様に発揮力(筋力)も弱くなります。

つまり筋肉の太さが半分になると筋力も半分になってしまうのです。(実際は半分以下)

 

サルコペニアを防ぐには筋肉を鍛えるしかありません。

“筋肉先生”として知られる谷本道哉氏によると“筋トレ”が最も効果的だそうで、筋トレ実施者では加齢による筋力の低下率は非実施者の3分の1程度に抑えられているという報告があるとか。

 

谷本氏が強調して伝えるのは、『高齢でも筋トレすれば筋肉はつく』と言う事です。

運動生理学者である谷本氏は、世界中で発表された数々の論文を踏まえて説明します。

 

「高齢でも、10回をなんとか反復できるくらいの強めの負荷でしっかりと筋トレをすれば筋肉は大きく成長する」

 

「加齢で死んだ筋肉の細胞は戻ってこないが、残された筋肉は鍛えれば太く成長させることが可能」

 

以上、今回は『サルコペニア』について、極めて簡単にご紹介しました。

こうした話に触れるたびに、ある方が思い出されます。広島の故 冨久正二さんです。

富久さんは生前、100歳を超えているにもかかわらず、陸上競技大会の短距離走に出場しておられました。(60メートル走 100歳以上 日本記録保持者)

 

彼が陸上を始めたのは、なんと97歳! ニュースで知った私は驚嘆したのを思い出します。

富久さんは、105歳で引退するまで、一日たりとも走るのを止めなかったとか。

富久さんの生き様は、たとえ高齢でもやることやれば身体機能を高めることが可能であることを教えてくれています。(なんと富久さんは原爆投下直後の被爆も経験している)

そして、松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏の言葉を思い出します。

 

 『青春とは心の若さ』 

 

心若く、筋肉鍛えて、青春を謳歌しましょう。 足腰鍛錬したい方はスクワット部へ。(^J^)