「疲れが取れにくい」
「なんとなく体調が良くない」
「気力が無い」
「いつもイライラ」
そんな時、あなたの『副腎』が疲れているのかもしれません。
「副腎」は腎臓の上に存在する、大きさ3、4㎝、重さ5gほどの小さい臓器です。
小さくても仕事量は非常に大きく、ホルモンを分泌して体内環境を調節します。
副腎はストレスを受けた際に活躍することから「ストレスの腺」と呼ばれてもいます。
ケガや病気、失敗、対人トラブルなど、ありとあらゆるストレスによって乱されやすい血糖や血圧、免疫、神経機能など対し、副腎は調整しようと働きかけます。
そんな働き者の副腎ですが、もちろん無限に働けるわけではありません。
ブラック企業さながらに休む間もなく働き詰めでは当然疲弊してしまいます。
そうなればこれまで出来ていた体内調節が出来なくなり、結果様々な不調が生じます。
これを『副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)』と言うのですが、多くの場合ストレスに晒され続けることで病状が潜在的に、段階的に進行していきます。
第一段階はストレスを自覚せず軽度の不調が現れる程度(疲れやすい、寝つき悪い)
第二段階はストレスを自覚し、気力で乗り越えようと頑張っている状態
(感情的になりやすい、血圧や血糖値異常、不眠症状など)
第三段階は、疲れがピーク。ストレス関連疾患発症(長期化で身体機能低下、うつ)
自ら(夫)も副腎疲労を患い、夫婦で専門のクリニックを運営する本間医師によると、副腎疲労になりやすい方は以下の傾向があるそうです。
・頑張りすぎる人(真面目、責任感強い、いつも頑張る、向上心強い、妥協できない)
・睡眠不良(慢性的な睡眠不足、夜更かし)
・食依存(甘物、カフェインやコーラ等強刺激、ファーストフード、薬、飲酒)
・長時間労働、昼夜交代制勤務、重責仕事、中間管理職、孤立的な子育て
こうしてみると、いかにも病気になりそうな生活習慣ですが、とても身近で誰にでも起こりやすいことが分かりますね。
副腎疲労は、アメリカでは潜在的に数百万人が苦しむ病と言われ、日本でも「うつ」と診断されている方の中にも相当数紛れていると推測されているそうですよ。
では次回は「副腎疲労の治し方」についてご紹介。