こんにちは。かねもと鍼灸整骨院 院長の金本です。
さて、これまで 交感神経と副交感神経のバランスが大事だ。バランスが乱れると、様々な心身の不調が現れる…と伝えてきました。
しかし、交感神経と副交感神経のバランス…と言っても、具体的に どれぐらいがバランスが良いのか? 詳しくはお伝えしてきませんでした。
そこで今回は、交感神経と副交感神経のバランスについて具体的にお伝えしたいと思います。
自律神経は内臓や血管の機能をコントロールする
ご存知の通り、自律神経は私達の健康を維持する上では欠かせない神経です。
内臓や血管を常に正常に保つようコントロールし、交感神経が優位になると、体は活動モードへと切り替わります。
逆に、副交感神経が優位になると、体はリラックスした状態になり 徐々に入眠モードに入ります。
朝起きた時、頭がボーットしているのは、上手く 交感神経に切り替わっていないからです。
なので、交感神経を刺激するコーヒーなどを飲んで、無理やり交感神経を優位にして頭も体も活動モードに入るようにしているんですね。
このように、交感神経と副交感神経のバランスには、日内変動があります。
- 日中は活動するため、交感神経が優位になる。
- 夕方~夜は休息するため、副交感神経が優位になる。
そのため、交感神経と副交感神経はどちらかの働きが強まると、一方は弱まる。と言われているため、シーソーのような関係。と言われています。
交感神経と副交感神経はシーソーのような関係。は正しくない?
よく、交感神経と副交感神経はシーソーのような関係である。と言われますが、実は、この表現は正しくない。と言われています。
というのも、医学的には
■自律神経は以下の4つのパターンに分かれるからです。■
- 交感神経も副交感神経もどちらも高い
- 交感神経は高く、副交感神経は低い
- 交感神経は低く、副交感神経は高い
- 交感神経も 副交感神経も、どちらも低い…
そのため、交感神経と副交感神経はシーソーのような関係もあるけど、そうでない時もある。というのが、正しい表現かと言えるでしょう。
上記の4つのパターンの内、最も交感神経と副交感神経のバランスが良く、かつ、健康状態が良いのは、以下のパターンです。
■最も交感神経と副交感神経のバランスが良いのは?■
1.交感神経も副交感神経もどちらも高い。
■逆に、最も良くないのが、1の逆、つまり、■
4.交感神経も 副交感神経も、どちらも低い…
になります。
交感神経に偏り過ぎても、副交感神経に偏り過ぎても良くないのですが、両方どちらも低すぎる…というのが、最も良くないパターンと言えます。
このように、交感神経と副交感神経のバランスが最も良い時と、悪い時を知っておく。ということは、とても大切です。
少しでも、参考になりましたら幸いです。
以上、交感神経と副交感神経のバランスについてお伝えしました。
それでは、最後までお読み下さり ありがとうございました。
>> ご家庭で自律神経のバランスを整え心身の不調を軽減する方法
>> 前回の記事「 心身の不調は自律神経の乱れが原因 」
金本 博明