最近コーチングやマネジメントの源流となる、哲学にハマってます

それで世界平和をどの様に実現するかをよく考えます

哲学から見ると、世界平和の実現に向けた生き方は突拍子もないことではなく

逆に現実的で、地に足をつけた生き方の様に感じています


そこで出てくるのはカント哲学なんですが、ドラッカーもアドラーも

間違いなくこの人の影響を受けているのがよく分かりますし

俺も多くの感銘を受けてしまいました


簡単に今の答えを言うと、例えばドラクエの世界では世界平和を実現することはできず、

魔王軍との共存によってでしか世界平和は実現しない様に思っています


現在の世界で言うと、IS軍とどうすれば共存できるのか?という話であり

そこには宗教の問題が課題となっていきます


僕らは独特の多神教文化で育った日本人なので、理解の難しいかも知れないですが

世界の多くの文化圏では、宗教とは生き方の道しるべとして浸透しています

神の教えは絶対的な真理であり法則であり、それに逆らわないことが幸福の道しるべとして信じられています


政治的にも、民主主義的に法を定めていく僕らは、社会にとってどうしていくのが建設的なのか?ということを考えていきますが

中東の文化圏ではコーランの教えが法になっています


IS軍の人達はそんな絶対神アッラーを信仰しない国は悪だとし

「宗教の為に努力し奮闘する」というジハードの教えを聖戦だと解釈してテロを繰り返しています


世界にはキリスト教や仏教、ヒンドゥー教と、いろいろな宗教が存在しますが

一神教信者にとって神は一つであり、その法則は触り得ない絶対的なものだという信念があるので

他の宗教と共存できるものではあり得ません

これが宗教紛争の難しいところだと思います


しかし世界を見渡すと、多くの一神教信者が異教徒との共存を果たしています

これが世界平和の状態の様に思います


神をどの様に解釈し生活に役立てるのかは人の心によるものなので

人の信念を知り協力関係を築くことが、結局は共存の糸口となるんだと思います


IS軍は難しいですが、例えばコーランの教えを広めることに世界が協力的であれば

テロを起こす必要は無いのかも知れません


世界がコーランの教えに協力的である為には、宗教の法がお互いの文化を侵食しない様に配慮しつつ

共通目標の合意を作ることが効果的だと考えることができます


カントは自説として、世界平和を消極的目標として掲げることが大切であると説きました

世界平和が絶対的な目標だと、それに沿わない少数派を排除しなければならないという事態が発生し

世界平和に対する矛盾が生まれることを指摘しました


こういった考え方はそのまま組織や人間関係に適用することができます

人の多様性を理解し協力的であることや、その為に必要な関係性のシステムに貢献していくことが

人間社会にとって建設的な生き方であるのだと思います


例えば会社には理念というものがあり、そこには環境への配慮や社会への貢献、

その為に努力していくことが謳われたりします

日頃の生活ではそれは建前の様に感じるかも知れないですが、実際に組織が社会で生き残る為の生存戦略として、社会に建設的な貢献ができなければ

結局はその組織は社会から淘汰されていってしまいます


会社の中でも売上などの目標がありますが、全員が営業をするのではなく、

部署という役割分担をし、さらに部署内で役割分担をすることで

協力的に目標の達成を目指しています


しかし、どこかで人は横並びの競争を作ろうとしてしまいます

そこには、平等で在りたいという気持ちが働くのだろうと思います

多様性の協力的環境では、負担の偏りが出てくることがあるかも知れません

その責任を個人に向けることで、人間関係の摩擦が起こります


一人の人間として大切なのは、ただ組織に対して建設的に行動することだと思います

自分に負担が多過ぎるという問題があると思うなら、そうならない組織システムを作ることに貢献し

抱えすぎた負担は積極的に手放していくことで、組織はそれに沿って成長していくことができます


家族も同じ様な考えで、家庭内の問題行動は、家族に向けた目的があるので

問題行動を不必要とする家庭の仕組みを作ることで解決させることができると言われています

その為に必要なのは、どんな人とでも協力関係を築く方法はどこかに必ずあるんだと信じる心だと俺は思います


人は基本的に他人を変えることは出来ないですが、役割を分担し、

協力関係を築くことで共存することができます

普段の生活でも、誰かの為に協力したり、何かをお願いして、ありがとうと言ってみたり

そんな心がけによって、人は多様性の認められた自分の自由な空間を作っていける様になるんですね


あなたも是非、ありがとうから始めてみてはいかがでしょうか