ジライヤ ・サーガ vol.35 サノ ナオキ | 磁雷矢の自由への闘争!ルチャ・リブレ 《メキシカン・アーティスティック・レスリング》
87年も暮れのこと…

メキシコシティに、プラサ・デ・トロス・エル・コルティホという小さな闘牛場がある。

ハタ&ナオキがメインに出場するので、シンはルチャ好きの親子と一緒にコルティホに来ていた。 
席は最前列のど真ん中! 

シンがジジョロックに連れられて、アサイと初めて会った会場である。


第1試合ではアリマーニャという雪男風の全身毛だらけのルチャドールが大人気だった。
アリマーニャコールが会場内に響き渡る。 

そしてメイン…ハタ、ナオキのハポネス(日本人)チームが登場。会場は大歓声に包まれハタ、ナオキは快勝した。 

試合終了後、一斉にファンが群がりサイン攻めにあうハポネスチーム。 

どうやら声をかけられそうもない…そう思ってシンが席を立ち帰ろうとした時、ナオキの方から声をかけてきた。 


「ルチャやってんの?」 ナオキ。 
「はい!ハム・リーのジムでやってます。」

「そうか、頑張れよ!」ナオキはニコリと笑った。

ハム・リーの道場でハタ、アサイに稽古をつけてもらった時、ナオキは終始無言で全く興味ねぇよ!という感じだった。

そのナオキさんから声をかけてもらったのだ。
ほんの短い時間ではあったが…
シンはその日、嬉しさと感動のあまり一睡もできなかった… 








と思ったけど、いつものように超爆睡していたのは事実である。

しかし、シンのテンションが上がりまくったのは間違いない。


そして、メヒコの夜は更けて行く…



30年後、ひょんな形でラ・テルシア ・オリエンタルのナオキ(現 巧真)さんと再開するのである。

30年前にこうなるとは夢にも思わなかっただろう…



佐野さん、ジャベ・リブレには興味ないかな〜
いかがでしょう?
と、一応牽制してみる…