男性の性機能障害は、性欲や性情報に対して男性がセックスへの欲求が生まれ実際に性行動であるセックスをするときに発生する身体的な性機能の障害を指します。しかし現在我々が知っている性機能障害は男性が恣意的に解釈したものです。
女性の不感症のような性機能障害は男性中心に解釈したものです。男性の立場みれば、相手女性とは性行動さえできれば良いのですが、このとき女性には不感症、絶頂障害、性交痛などがあってはならず、性行動をする性機能が良くあるべきだと考えます。このように女性の性機能障害はみな男性中心で解釈されているものです。また、女性自身も男性中心の性機能障害として考え、不感症、絶頂障害、性交痛などを治療しようとします。
男性の性機能は性行動であるセックスが中心となるため、性器挿入に焦点が当てられています。それで男性の身体的な性機能は性器の勃起や射精に関連しています。これ以外に性機能障害と呼ばれるものは存在しません。これは女性から見れば男性はまるで動物のようだと感じられるのです。
男性は性表現のうち性行動であるセックスを中心とした身体的な性機能を考えるため、身体の性機能に異常が生じると性機能障害と言います。身体的な性機能においてセックスをするとき性器を挿入しなければならないからです。愛撫やセックステクニックは男性の性機能とは関係がありません。それで男性は性行動であるセックスの最中で勃起が萎えてしまう勃起不全を深刻なものと認識します。ところが勃起不全の反対に勃起過多がありますが、ところ構わず勃起してしまうもので、これもまた深刻な問題であり性機能障害であります。
本来は性行動であるセックスをするときのみ性機能が必要になるわけですが、性行動の途中で勃起ができなくなる勃起不全と、必要でない状況でも勃起し続ける勃起過多を性機能障害と言います。このように勃起が過多なことも性機能障害であり勃起が過少か皆無の場合も性機能障害です。
またセックスをするとき性器挿入と関連し、まったく勃起が起こらないのは勃起不能と言います。また過度に勃起するのではなく、あまりにも長く勃起が持続することを勃起持続症と言います。勃起持続症は勃起があまりにも長く続いてしまうことです。射精をしてもしなくても一定の期間勃起が持続する現象です。実際にこのような勃起持続症で苦しんでいる男性がいます。このような勃起持続症は病院で治療を受けなければなりません。
早漏と遅漏が性機能障害である理由は、セックスをするとき性器の射精と関連するからです。早漏はセックスをするときあまりにも早く射精して勃起がなくなり性欲が消え、セックスが中断されることです。もし早漏であると同時に勃起持続症であれば非常に深刻です。性機能障害が二つ以上併発するときわめて深刻です。性行動であるセックスと関連している勃起の側面と射精の側面とも障害がある場合はとても深刻な性機能障害であると言えます。
遅漏であると同時に勃起不全、または勃起持続症であることも非常に深刻です。遅漏であって勃起不能であることはありません。遅漏と勃起不全、または勃起持続症が併発しているといつまででもセックスを続けなければならず深刻になります。このように挿入を継続的にすると、血尿が発生する可能性が非常に高いです。性器の海綿体に損傷を負うようになり血尿が発生します。それで勃起するとき痛みを感じます。海綿体の筋肉や血管が破裂し、性器に傷ができたことを意味します。
このような場合にはすぐにセックスをやめ、安静を取らなければなりません。このような状況になら、一つ以上の性機能障害が併発していると見ることができます。このように男性は性行動であるセックスと関連する勃起と射精の身体的な性機能に問題が発生することを性機能障害と言います。
男性の性機能障害は身体の性機能に問題が発生したもので、「ジェス」と関連があります。性こころによってはたらく性心理である性認識、性記憶、性表現のうち、性表現が独立してはたらくのではなく、性認識と性記憶がともに連結して性表現をします。「ジェス」はこの性認識、性記憶、性表現のすべての過程を指し、この性心理によって性機能障害が発生します。
男性の場合、性認識と性記憶は身体の性機能とは直接的な関係はありませんが、性表現に多くの影響を与えるため間接的な関係があります。それで性表現のうち性行動であるセックスを調整するためには、性認識と性記憶を調整することで性表現を調整することができます。この過程が男性の性機能障害を治療法であるジェスセラピーです。
ジェスセラピーは男性の性機能障害を治療します。男性の性機能障害は性表現である性行動と関連するものですが、性機能障害を治療するためには性表現を直接調整するのではなく性認識と性記憶を調整することで自然に性表現が調整できるようにします。この調整方法がジェスセラピーであります。
したがって手術療法、薬物療法、民間療法などはまったく必要ありません。勃起不全や勃起力向上のためにセックスをするたびに薬物を服用する必要もありません。男性はセックスをするとき必ず必要な場合でなければ薬物を服用することを嫌う傾向があります。また薬物服用には副作用があります。心臓の動悸、顔の紅潮、熱などのように様々な副作用が現われることがあります。つまり身体に問題が発生したことを意味します。したがって性機能障害によって一時的に性機能のはたらきを良くするために薬物を服用することは恥かしい話なのです。
もう一つは、セックスをするとき勃起不全治療剤を服用する男性はセックスをするたびに自分の身体を壊す結果をもたらします。性機能障害の本質を正確に知り、性認識と性記憶を調整し、本人自らが性機能障害を治療しなければなりません。するとセックスをするたびに勃起不全治療剤に頼る必要もなくなります。
男性は人生において性行動であるセックスが多くの影響を及ぼします。セックスは男性にとって全てと言っても過言ではありません。社会的、経済的な成功をはじめ、自分の情熱と直結するものです。そのため性機能は男性にとっては生死にかかわる問題として認識されます。男性にとって性行動であるセックスは心の気分と直接つながっており、性機能障害が発生すると、男性は自分の人生に問題が生じたと認識するため、セックスをするときの性機能は男性にとって人生そのものだといっても過言ではありません。
ジェスセラピー(性機能障害治療)のホームページ：www.xestherapy.jp
日本心理教育院のホームページ：www.jip.ac