妻の不倫で外傷トラウマが発生した夫の心が死んでいく過程 | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

夫が不倫するときの夫の関係依存(認識障害+表現障害)よりも怖いものが、妻が不倫したときに夫に発生した外傷トラウマです。

 

初期の心理障害から最悪の心理障害にまで発展するには時間がかかりますが、急性で発生する外傷トラウマはとても短期間で最悪の心理障害に発展します。そのため関係依存の男性が再婚するより、妻の不倫で外傷トラウマを抱えたままの男性が離婚して再婚する場合、とても恐ろしい結果を招くことになるので、警戒しなければなりません。

妻の不倫を知ると、夫には外傷トラウマが発生します。もし外傷トラウマが発生しない夫がいるとすれば、夫自身が関係依存の状態か、妻とは心理的に他人である状態なので、すでに最悪の人生を生きているということを先に断っておきます。

妻の不倫で苦しむ夫がいます。この夫は、自分に外傷トラウマが発生したという事実を全く知らないまま、何とかその苦痛から抜け出そうと必死ですが、夫の不倫で外傷トラウマを抱えた妻は以前の状態に回復しようとしていますが、一方で妻の不倫で外傷トラウマを抱えた夫が感じる苦痛は、強力なストレスから抜け出そうとするものです。

外傷トラウマを抱えた夫たちは、4つの段階を経て心が死んでいきます。心が死ぬということの意味は、人間として最悪の心理障害をもったまま生きることを意味し、それが幸せな人生だと錯覚する現象であります。絶対に自分はそんなことないと断言する人であるほど、段階は急速に進み、例外なくみんな同じ段階を踏むことになるので、いかに早く自分の外傷トラウマを治療するのかがとても肝要だと言えます。

外傷トラウマを抱えた夫たちは、1段階か2段階で自分の外傷トラウマを治療します。しかし、3段階から4段階にまで進むと、本人が治療の必要性をまったく感じないために、治療が不可能なまま最悪の心理障害となり、最悪の人生に転落することになります。

それでは、各段階ごとにどのような現象が発生するのか見ていくことにしましょう。

1段階では夫は強力なストレスの苦痛を経験します
一般的なストレスを-10と仮定すると、外傷トラウマのストレスは-10万~-100万以上のものです。どれだけ強力なストレスなのか想像ができますか。この時の衝撃は、青天の霹靂のようなものです。夫に不倫された妻の場合は愛と感情に対する衝撃ですが、妻に不倫された夫の場合は性に対する衝撃であり、夫の人生全体が否定されるようなものです。もし皆さんにこのような状況が発生すると皆さんはどうすると思いますか。ここで何かをしようとすると、2段階に進みます。

2段階は外傷トラウマの苦痛を感じる多くの夫たちが苦痛から逃れる方法を探すようになります。
苦痛から抜け出す方法としては、暴言や暴力、自責など様々な対処法と解決法を探します。暴言や暴力、自責などは-10~-100のストレスを除去する方法です。一時的に気持ちが楽になったかのように感じますが、これは外傷トラウマの-10万から-100万以上のストレスが除去されたのではなく、かえって自分の外傷トラウマをますます大きくする触媒の役割をして、不倫をした妻は自分の奴隷として生きるか、お互い激しい怒りをぶつけ合う関係になって自分の人生を根こそぎ崩していく結果をもたらすようになります。

妻の不倫で苦しむ多くの夫たちがこの2段階で彷徨するようになります。

 

ますます大きくなっていく外傷トラウマ。
もうこれ以上心が堪えることができない状況に至り、3つの心理、認識、記憶、表現を順番に障害に陥れていき、離婚、復讐などをとおして外傷トラウマから抜け出そうとします。このことが妻からの性的ストレスから自由になれる方法だと確信しているからです。そうすることで、もうそれ以上妻に囚われることなく、妻を記憶の中から消していき、3段階に入ります。

 

 

3段階ではしい人生を生きる方法を探します。特に性的なしさがとても重要になります
妻を記憶から消したので強力な外傷トラウマのストレスは除去されたと考えます。そして、思考、言葉、行動すべてが自分が経験した強力な外傷トラウマの大きさに比例して楽しさを追求するようになります。しかし、人間関係の中で、特に女性や性に関する些細なストレスが入ってくると、自分の外傷トラウマが大爆発するようになり、一瞬理性を失って強力な外傷トラウマの大きさのストレスを表現する憤怒調節障害が現われるのですが、このとき自分の怒りはすべて相手のせいだと信じて、あたかも相手が自分を攻撃し自分の楽しい人生を奪ったと考えています。

また、自分が理性を失って激しい攻撃をする状況が繰り返されることに気付いたときは、これを防ぐために誰も自分にストレスを与えられないように自分自身を強くさせようとして、富、名誉、権力を手に入れるために没頭して、他人を見下す傾向が強くなっていくケースもあります。
どちらにせよ自分は楽しい人生を生きていると確信しながら4段階に進みます。

4段階ではついに心が死んでしまいます
実際には心は作用していますが、3つの心理である認識、記憶、表現すべてに障害が発生して、それ以上は人間の心をもって生きていけなくなったという意味です。自分以外のすべての人が、いつでも自分を破滅させる敵だとみなして、相手との関係が良いときはとても良い関係を維持しますが、小さなストレスが流入されると必ず相手に危害を加えます。危害を加えるときは自分が持っているものを全てを総出して、ひいては犯罪行為も厭わなくなります。それでこそ自分が楽しい人生を送っていると感じて邪魔物を取り除くことができるからです。
ここまでくると、相手が誰であろうが相手によって些細なストレスが生じたと判断したときはその相手はその日で人生が破滅させられてしまい、相手の命を奪っても自分は正当なことをしたと主張するようになります。つまり、みんなは自分の下にいる存在で自分だけが最高だという確信を持つようになるのです。

傍からみると立派な人に見えることもあります。しかし些細なストレスにも耐えることができず犯罪もためらわない最悪の心理障害であり、他人の上に君臨しながら自分が人々に施してリードしていると錯覚しているだけです。

私たちの周りでもこのような人は意外に多く、皆さん自身もそうなる可能性があるということを知らなければなりません。

妻が不倫をして外傷トラウマの苦痛を経験する夫たちは、強力なストレスである外傷トラウマが治療されなければ、このような段階を経て人間の心が死んでいきます。
 

皆さんはどんな人生を望んでいますか。
外傷トラウマの治療のことを悩み躊躇し他の方法を探していますか。


皆さんは恐らく1段階か2段階にいると思います。外傷トラウマ治療しないと3段階に進み、3段階にまで発展するともう元に戻ることは不可能です。
 

自分の幸せな人生のために今何ができるかを一度考えてみてください。

 

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