性機能とは? | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

 性機能とはセックスをするとき必要な身体の機能であることは誰もが知っています。また、身体が性的行動ができない状況になると性機能障害と言います。男性の場合、性的行動ができなくなるのは性器と関連します。早漏や遅漏のように射精が早すぎたり、全くできない問題、勃起と勃起持続力の問題、性器自体の問題と関係があります。このように男性は性器の機能だけがあれば十分であることが分かります。

 

 しかし女性の場合、性器の問題ではなく、身体の感覚器官と関連します。女性の性器は性的行動をする準備ができていますが、セックスができる興奮状態になっているかがとても重要である。女性が性的興奮を感じないことを不感症といい、オルガスムを感じないことを絶頂障害と言います。しかし絶頂障害は性機能障害とは言えません。これは一種の性的コンプレックスと関連するものでセックス問題です。

 

 多くの場合、女性の性機能障害は感覚器官がはたらかない不感症のことを言います。女性の身体において感覚と関連して性的興奮を感じないことを不感症といい、性器挿入による痛みを感じることを性交痛という。性交痛は性器官がセックスができる状態であるのに痛みを感じるためセックスができないことを言います。それでセックスにおいて女性の性機能障害は不感症と性交痛のことを指し、絶頂障害やオルガスムを感じないことは性機能障害というよりセックス問題と見ることができます。

 

 それではセックスにおいて身体の機能が必要な理由を考えてみましょう。人間は体と心で構成されています。心の中に性こころがあり、外部の情報を認識と性認識として受け入れます。また記憶と性記憶に何が保存されているのであれ、表現と性表現をします。性こころでは性無意識と性意識がはたらき、性認識されることと性表現することは必ず身体である体をとおして行われます。

 

 男性は性記憶において性情報を記憶し、性意識が稼働して性表現をすることで性的行動であるセックスができるようになります。性情報に関する言葉や行動を表現するときに、性行動を指してセックスと言います。そして性行動にはたらく身体の機能を性機能と言います。

 

 女性は性表現が重要ではなく、性認識として入ってくる感覚器官の感覚がとても重要である。女性はセックスができる性機能ではなく、セックスのために認識される感覚器官での感覚が重要なのです。それで認識と性認識をする際に身体の感覚器官に問題が発生することは女性の問題であり、表現と性表現においてセックスである性行動と関連することは男性の問題です。

 

 したがって女性はパートナに対する性情報が重要であり、男性はパートナと関係なく性表現が重要です。女性は性認識するとき性無意識がはたらくため性機能を重要に考えていません。性無意識によって性認識されるために、良ければ良いのですが、良くなくても構わないと感じています。しかし男性は性意識によって性表現をするため、性行動であるセックスが性器に直結しておりセックスを重要に考えます。これが男性はみんなセックスを追求するかのように感じられる理由でもあります。

 

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