正しい判断と行動をするためには自分に発生した外傷トラウマの治療が必須条件です。 | 日本心理教育院 www.jip.ac

 

多くの人は不倫の外傷トラウマを大したことないと考えています。もちろん当事者でなければ、外傷トラウマの苦痛がどれほどのものか想像もできません。

 

ところが、外傷トラウマと抱えた当事者にも問題があります。自分に外傷トラウマが発生したときに自分を治療しようとするのではなく、外傷トラウマが発生した原因を除去しようとするからです。すでに自分に発生しているのに、原因を知って何になるのでしょうか。原因を除去するために配偶者とその不倫相手に対して対処して問題を解決しようとします。

 

これは十分に理解できます。皆さんがそうしようとするのではなく、外傷トラウマというものがトラウマを大きくするために、皆さんにそうさせているからです。そのため、外傷トラウマが治療されていない状態でするすべての対処と解決方法は外傷トラウマを大きくする役割をするのです。

 

そのため、自分の外傷トラウマに対する原因を探し問題を解決するのではなく、すでに発生している外傷トラウマを先に治療してこそ、配偶者の不倫問題に正しく対処し解決できるようになります。治療がされていない外傷トラウマを抱えている状態での考えと行動は、すべて自分の心理をさらに悪化させる結果につながります。つまり正しい判断ができないのです。皆さんが考えるには正しいと判断して、問題が解決されそうに思えても、すべては外傷トラウマをベースにしているので自分を不幸にさせる考えであり行動であります。

 

このとき、自分が崩れるとすべてが崩れます。それで何よりも自分が崩れないように治療が先決です。治療されたあとは訴訟であれ離婚であれ何をしても問題になりません。

 

不倫をしている人たちを理解するときは、不倫は関係依存である心理障害に起因していること、不倫にはいかなる愛も存在しないということを知るべきです。しかし自分たちの不倫を合理化させているのが心理障害の関係依存の人たちです。

 

配偶者の不倫によって自分には外傷トラウマという強力な傷ができたということを自覚しなければなりません。この外傷トラウマは配偶者とは関係なく唯一自分に発生しており、この外傷トラウマが自分の人生を崩す方向に心理がはたらかせています。ですから自分の人生が崩れるのを防ぐためには自分がしっかりしなければなりまえん。


皆さんの人生は1~2年で終わるものではありません。治療をしないにしてもいずれは気付くことになるでしょうが、不倫による問題は、蓋をするから解決されるものでもなく、訴訟をしたから解決されるものでもなく、許したから解決されるものでもありません。いくら素晴らしい対処と解決の方法だとしても、外傷トラウマが治療されなければ、自分の人生を崩す方向に導きます。

 

配偶者の不倫を知ったときに外傷トラウマが作られます。その外傷トラウマの治療は誰かがしてくれるものでもなく唯一自分にしかできません。不倫・浮気トラウマ治療は自ら自分を治療する方法です。自分の治療が真っ先に必要であり、自分が回復されたあとで、対処と解決をしていくのが順序です。しかし多くの人がこれを知らずに治療ではなく、対処と解決のみをしています。そして対処と解決が治療だと誤解をしているのが現状です。

 

 

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