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腹痛で受診することをきっかけに腎臓に嚢胞があると指摘されることがあります
そのような病気の中でも今回は多発性嚢胞腎による腹痛を考えてみたいと思います
多発性嚢胞腎は病気の進行に伴い両側の腎臓に沢山の嚢胞が出来て大きくなり、腎臓以外のいくつかの病気にも変化(障害)がでてくる病気です
最も頻度の高い遺伝性腎疾患になります
多発性嚢胞腎については以前こちらでご紹介していますので、よろしければご覧ください
多発性嚢胞腎では、腎臓の嚢胞が増えてそれぞれが大きくなることで色々な症状がでてきます
その中でも、お腹のはりや腹痛、腰や背中の痛み、目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)は、初めて自覚する症状として頻度が高いものです
お腹のはりは一番多く認める症状です
嚢胞が大きくなることで嚢胞がある腎臓や肝臓も大きくなり、胃や小腸大腸などの消化管を圧迫するためでてきます
一度に沢山食べられなくなったり、食欲がわかなくなったりすることも・・・・・・
腹痛や腰・背中などの痛みは、急に起こるものとずっと起こってるものに分けられます
急に起こってくる痛みは
嚢胞内に出血している
嚢胞が感染している
尿路結石
などが知られています
これらは速やかに治療する必要があるものもありますので、急に痛みがでたら、かかりつけの医師の診察を受けることをお勧めします
ずっと起こっている痛みは
腎臓が大きくなることで、腎臓を包んでいる膜(被膜)が刺激されたり、腎臓の重さによって背骨や腰などの筋肉への負担になることが原因と考えられています
これは治療法はないので悩ましいところです
体を楽な姿勢にして、ゆっくり安静にして様子をみましょう
どうしてもつらいときは、腎臓に負担をかけにくい痛み止めを使うのもいいかもしれません
かかりつけの医師と相談してくださいね
日高病院腎臓病教室YouTube
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ありがとうございました
2010年から毎月腎臓病の教室を行っています
遠方の方から
『参加できないけど内容を知りたい』
といわれたのがきっかけでブログをはじめました
一つでもお役に立てたらうれしいぞっと思って書いています
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