昨日埼玉医大の岡田浩一先生のお話しを聞く機会があったので、いそいそ出かけてきました
今年改定されたCKD(慢性腎臓病)ガイドライン2018のポイントについてお話いただきましたよ
いままで開業医の先生向けの“CKD診療ガイド”と腎臓専門医向けの“CKDガイドライン”がありましたが、ばらばらでわかりにくいと声があり、今年から1冊にまとめて作ったそうです。
今年のもとてもわかりやすいので重宝しております
このCKDガイドラインは、透析を必要とする末期腎不全の患者さんを少しでも減らすべく作成しているものです
2005年と2015年を比べると、80歳以上の男性以外は、男女・各年代とも末期腎不全になり透析療法を必要とする方の割合は減ってきているそうです。
なぜ80歳以上の男性では減ってないのかはまだ分析されていないようですが、大部分で減ってきているのはとてもうれしいことですね。
ただ、高齢者の割合も増えてきたため、結果として末期腎不全の患者さんの数は大きく減りはしなかったわけですが…
2016年の透析導入を必要とした方は39000人いらしたので、2028年は35000人未満とする目標をたて、ガイドラインを作成されたそうです。
腎臓の病気や機能低下があっても早期に治療を行えば治癒、または改善すること可能性が高いので、早めに見つけることが大切ですよね
そういった意味で日高病院腎臓病教室が行っている腎臓病の啓発も力になれるよう継続して頑張ります。
今年の啓発イベントは、3月と9月にイオンモール高崎で開催予定ですよ~
お楽しみに
医師向けの話だったため詳細は省きますが、1つ衝撃的なことを聞いたのでご紹介します。
腎臓は尿を作る臓器ですが、実際尿を作るのはネフロンという工場で、一つの腎臓に100万個あり、腎臓は2個あるので200万個という認識でした。
腎臓病教室でもそのようにお話ししてきたのですが…
先日面白い発表があったそうで…
日本人のネフロンは腎臓1個あたり66万個、黒人は95万個、白人90万個、ドイツ人140万個だそうで、簡単に考えるとドイツ人は日本人の二倍腎臓が丈夫みたいです。
日本人は腎臓が弱い種族なのかもしれませんね
今まで以上に、大切な腎臓を大事に大事に扱っていきましょう
ちなみに、年末ころ患者さま向けの“CKD療養ガイドライン”というのも発売されるそうです。
先日刷り始めたとお話しされていました。
外来で詳しくお話しできない分腎臓病教室やこのブログでコツをご紹介していますが、この本を読むとさらに理解を深まるかもしれません
私も今から楽しみです。
発売になったら、ご紹介いたしますね