糖尿病と足 | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

糖尿病は血管を痛めるため、血管に関係ある箇所は悪影響を受けやすくなります。
よく聞くのは、脳→脳梗塞・脳出血、心臓→心筋梗塞・狭心症などでしょうか。


足にも重大な病気を引き起こすことをご存じですか?

糖尿病性足病変は、糖尿病で引き起こされる主要な合併症の一つです。
でも、あまり認識されていないのが現状です。
2008年国が糖尿病性足病変に対する管理料を医療機関に提示したことで、通常の糖尿病診療でも足の診察が増えたのですが、全員の患者さんの診察ができているかというと、なかなか難しいようです。


であれば、自分でも管理する必要がありますね!!
毎日靴下を脱ぐとき・または履くとき、お風呂につかりながらなど、自分のをよく見る習慣をつけましょう爆  笑


糖尿病性足病変は、痛みに鈍くなるので重症になるまで気が付かないことが多いんです。
そのため傷ができても気づかず、悪化してしまい、切断しないといけなくなることも・・・。


音符とりあえず、気を付けたいことは音符

●深爪は自ら傷をつけてしまう可能性が高いのでやめましょう。
●靴は緩すぎず、きつくない足に合ったものを履いてください。摩擦で傷がつきます。
●気が付かないうちにぶつけていることもあります。青たんがないかチェック!!
●こたつ・あんかなどで低温やけども起こしやすいんですよえーん注意しましょうね。




鈍くなって気が付かないことで、悪化するなら・・・
足の感覚が他の場所(手とか)と比べて鈍くなってないか確認してみましょうグッ

『ふで』などで足先・足の甲・足の裏を撫でて、手などの感覚と同じか比べてください。


鈍くなっているようなら、かかりつけの先生に話してくださいね!!!!


水虫が原因で大変なことになる場合も・・・
指の間は乾いていますか?
ぐじゅぐじゅしてたり皮がむけてたり、爪が白く厚くなっているようなら水虫の可能性があります!!
すぐ担当の先生に相談してくださいねウインク


足の先にかけて、血色が悪い(白色・紫・黄土色など)と血の流れが悪くなっている可能性があります。
足の指の毛が薄い人も同様です。
みなさんはいかがですか?



特に足病変に注意が必要な方は
●糖尿病を10年以上患っている
●感覚が鈍くなっていて、血色も悪い
●腎臓病も患っている
●視力が低下している
●外反母趾など足が変形している
●75歳以上の後期高齢者
●足潰瘍になったことがある


ご自身・ご家族に当てはまっている方はいませんか?
早めの対処ができれば大切な足を守れますキラキラ
かかりつけの先生と一緒にみんなで足を守っていきましょうね爆  笑