調理の工夫で上手にカリウムを減らして、おいしく食べましょう! | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

腎機能が低下していると、かかりつけの医師から
『カリウムはあまり食べないように』
とお話されることが多いと思います。
 
でも、カリウムってなんでしょうか?
今日はカリウムについてお話しします。
 
 
 
カリウムはほとんどの細胞に存在するミネラルの一種です。
人間にも食べ物にも含まれています。
 
 
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カリウムは細胞の外に多く存在し、細胞を正常に保ったり、体の信号を伝えるなど大切な役割があります。
でも上昇しすぎると、これらの働きが崩れ、支障がでてきます。
 
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カリウムは通常腎臓で作られる尿によって、体の外へ出されます。
そのため、腎機能が低下していると、体内にカリウムが溜まってしまいます。
 
 
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高すぎるカリウムは、だるさや、吐き気、不整脈、しびれを引き起こします。
ひどい時には心臓を止めてしまったりするんです!!
 
 
 
腎機能が低下し、腎臓から十分カリウムを捨てられないなら、
食べる量を減らすのが一番です!
 
 
カリウムはどんな食材に多く含まれているんでしょうか?
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すべての食べ物に含まれていますが、量が多いのはこれらです。
 
でも食べないのではなく、量を減らしたり、
調理方法を工夫すればいいんですよ!!
 
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カリウムは水に溶けやすい性質があるので、水にふれる表面積を増やすことで口に入るカリウムを減らすことができます。
 
煮物などを作るときは、ゆで汁は必ず捨ててくださいね!
 
このように調理方法を工夫することで、
カリウムは下のように効率的に減らせます。
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ゆでられない食べ物には・・・・・・
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しっかり水にさらすことで、
カリウムを減らしつつ、
いしく食べることができますよ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ふかす・蒸す・お湯をかける・レンジで加熱する・炒める
などでは、水に溶けださないため、カリウムは減りません。
注意してくださいね。