お食事の塩分について | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

こんにちは、日高病院栄養課です!
 
 
今回は、高血圧に深く関わる
『お食事の塩分について』
             お話します。
 
 
*高血圧を予防するために
収縮期血圧:140mmHまたは拡張期血圧:90mmHg以下にすることが大切です。
 
 
【高血圧を予防するためのお食事の塩分ポイント】
 

1.どうして塩分を制限するのが大切なの??

塩分を摂り過ぎると、血管に負担をかけ続け高血圧状態になり、動脈硬化の進行を促進させます。
*腎臓と塩分の関係
腎臓は塩分と水分の排泄量をコントロールすることによって血圧を調整しています。塩分を過剰に摂ることは、腎臓や腎臓にある血管を過剰に働かせてしまい、腎機能を低下させたり腎臓の血管の硬化が進みます。
 

2.適切な塩分摂取量とは?

現在の日本人の一日平均塩分摂量は11~12g/日です。
腎臓に良いとされている一日の塩分摂取量は=6g/日ですので、2倍も多い塩分を摂っていることになります。
 

3.塩分を減らすためのお食事の工夫

普段のお食事で塩分を控えるためには、具体的にどんなことをしたらよいのでしょうか?
 
 
 
①食品は生を使い、干し物・加工品は控えるようにしましょう。
 
 
イメージ 1
 
 
 
②漬物・佃煮類は食べないようにしましょう。
 
 
イメージ 2
 
 
 
③めん類の汁・味噌汁の汁は残しましょう。
汁を残すことで汁を全部飲んでしまう場合より、半分も塩分を減らすことができます。
 
 
イメージ 3
 
 
 
④だしを効かせ、味噌や醤油などの使用量が少なくてもしっかり味のある料理を作りましょう。
 
 
 
イメージ 4
 
 
⑤ドレッシング・醤油などのかけ過ぎはやめましょう。
替りに、酢や香辛料を利用し、味にメリハリをつけるとよいでしょう。
 
 
イメージ 5
イメージ 6
 
 
⑥調味料は料理にはどうしても欠かせません。
調味料などは減塩と書かれた調味料を使いましょう。
 
 
イメージ 7
 
 
 
以上を守って、血管や腎臓に負担のかからないお食事を心がけましょう。
 
 
 
(厚生労働省HPより)
(血圧ドットコムHPより)
協和キリン:知ろう・ふせごう・慢性腎躁病(CKD)より)