血圧を下げる薬は『降圧薬』:こうあつやく といいます。
降圧薬はRA系抑制薬が腎臓といい関係にあるのではと言われます。
このRA系抑制剤には、ACE阻害薬とARBの2つのタイプがあります。
RA系阻害薬は、血管を拡張させる作用があります。
このときポイントとしては、全身の血圧を下げるだけでなく、尿を作る工場である『糸球体』の血圧も下げてくれるんです。
糸球体は細い血管がふんわり糸くずみたいに丸まったところですが、丸まった後の出口の血管を拡張することで、糸球体内部の血圧を下げて、腎臓の負担を軽くします。
腎臓の負担を軽くするので、尿タンパクがでている方には良く使われます。
尿タンパクがない高齢の方には強く勧めるものでもないので、腎臓病があるからといって、絶対みなさんに処方するものでもありません。
『ある雑誌でこれがいいって書いてあったからこれが欲しい』
という方もたまにいらっしゃいます。
ご自身の体を大切に思い勉強されていて、素晴らしいです
主治医は持病や全身状態、検査データをもとに処方を考えていると思いますので、色々相談してくださいね
今回お話ししたRA系抑制剤は、カリウムが高くなるという重大な副作用もあります。
腎機能の低下とともに認めやすくなるので、カリウム値が上がってきたら、口から入るカリウム量を上手に制限しましょうね
あと、脱水のときも逆に腎機能が悪くなりやすいので注意が必要です。
脱水状態になると、血管の中がすかすかになりますよね。
そうすると、もともと下がっていた糸球体内の血圧がさらに下がり、ろ過する尿が減り腎機能が低下します。
イメージは、中身がすかすかになり、ぺしゃんとつぷれちゃう感じでしょうか。
この種類の薬を服用してる人が、体調を崩し脱水じになっても服用し続けていると、急激に腎機能が低下する急性腎障害を発症していることは少なくありません。
水分や食事がとれないときは、かかりつけの先生のところに行ってくださいね
というわけで
普通なら対象のとなるかたでも、水分バランスが崩れやすい人や、ご高齢のかたには進んで処方しないこともありますよ
最後までお読みいただいてありがとうございました
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