PPIというのは、プロトン ポンプ インヒビターの略で、胃酸をがっつり抑える胃薬のことです。
血液透析患者さんは、心臓、脳血管、足血流不全などの病気をお持ちの方が多いため、血液さらさら薬を服用している割合が高いです。
このさらさら薬は、胃に負担をかけちゃうので、さらさら薬服用≒胃薬服用です。
胃薬の中でもPPIが多いです。
それなのに、血液透析患者さんがPPIを使用すると骨折する危険性が高くなるという発表があったから![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
大変
詳しく見てみましょう![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
![ガーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/020.png)
![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
末期腎不全で血液透析を受けている患者さんの骨折危険性は、一般の方の、約4倍と言われています。
確かに、折れやすいと思います。
なので、いつも筋力アップと転倒防止に注意するようお話しています![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
透析してない方では、PPIを服用することで骨折の危険性が上昇することと関連があると報告されています。
でも
血液透析を受けている方での報告がなかったので、今回Baylor College of MedicineのChandan Vangala先生方が発表されたようです。
対象は
2009-2014年に大腿骨近位部骨折と診断された血液透析患者さん4551人と、大腿骨近位部骨折を経験していない透析患者さん45,510人。
骨折した患者さんは、していない患者さんと比べPPIなど胃薬の使用歴がある方の割合が高かったです。
PPI使用は、大腿骨近位部骨折リスクの上昇と関連していました。
また、PPIの使用量は、少なくても多くても危険性の上昇がみられました。
一方H2受容体拮抗薬は、骨折との関連はみられませんでした。
今回の発表は観察研究なので、実際PPIが骨折の原因とは言えません。
そのような薬を使う必要のある患者さんだからこそ、骨折しやすかったのかもしれません。
なんにせよ、薬は効果があるかわりに副作用もあるのが常です。
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という心掛けが大切ですよ![爆笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
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Medical Tribune2018年12月20日号よりご紹介しました![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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