健康寿命って知ってる? | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

今日は、厚生労働省が報告している『健康日本21』から血圧と寿命についてお話します
 
 
 
『寿命』と一言でいっても、元気に過ごせる時間と、寝たきりになったりしてから過ごす時間とありますよね。
元気に過ごせる時間のことを、『健康寿命』と表現しますウインク
 
 
 
男性では健康寿命と平均寿命の差は、約9年
女性では約12.4年
つまり、この間は元気でない状態で過ごしている方が多いということです
 
 
 
 
介護が必要となった方の主な原因をみると
目認知症18%
目脳血管疾患(脳卒中)16.6%
目高齢による衰弱13.3%  などと続きますが、
 
 
脳血管疾患をはじめとした生活習慣病が原因となるものが約3割も占めています(脳血管疾患・心疾患・糖尿病・呼吸器疾患など)
 
 
 
どうせなら元気に生活したいもの
生活習慣を少しずついい状態にもっていきましょう
 
 
 
 
心疾患の予防には、高血圧・脂質異常症・喫煙・糖尿病といったものの管理がとても大切になります。
 
 
 
 
特に高血圧は、しっかり管理できると病気の危険性が減るという証拠もでているんですよ
 
 
40~89歳の方が、収縮期血圧(高いほうの血圧)を4mmHg下げると
脳血管疾患による死亡率が、男性8.9%、女性5.8%
虚血性心疾患による死亡率が、男性5.4%、女性7.2%も低下すると算出されています
 
 
透析を開始する必要がある人:末期腎不全に人も減らすと推定されてもいます
 
 
 
 
そんな大切な血圧。
しっかり管理し、元気に過ごすためにはどうしたらいいでしょうか
 
 
 
 
                       
 
 
 
 
収縮期血圧を4mmHg下げるため国が勧めていることは
 
①栄養分野
食塩摂取を減らす:10.6⇒8.0g
野菜をより食べる:282g⇒350g
果物摂取が少ない人(100g/日未満の人):61.4%⇒30%
肥満者:肥満者の減少
 
②運動分野
1日歩数:現状よりも約1500歩増加
運動習慣者の割合:40%⇒50%
 
③飲酒分野
生活習慣のリスクを高める量(1日あたり純アルコール量男性40g以上、女性20g以上)を飲酒している者:
男性15.3⇒13%、女性7.5⇒6.4%
 
 
これらすべてが達成されたとき、収縮期血圧が4mmHgさがると国は考え推奨しています。
 
 
 
できること、ありますよね
一つずつ、今日から、取り組んでいきましょう
 
 
 
今回は、2017年11月に前の腎臓病教室でご紹介したものを一部改変して掲載しました。
 
 
 
 
 

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