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『人を大切にする人財育成・教育研修』 - 福岡ジンザイブログ

ジンザイは、結果の出せる-信頼力の高いリーダーを育成する専門家です。
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『人を大切にする人材育成・教育研修』 - 福岡ジンザイブログ 〔「超」入門失敗の本質〕(鈴木博毅著)、第6章より、


組織やチームにとって、リーダーは、何故必要でしょうか?

それは、分岐点で決断し、組織やチームを正しい方向に導くためです。


そのためには、まず、自組織の正しい状態(組織能力や問題など)を把握することが先決です。

次に、正しい方向を見定めて(決断)、メンバーを納得させたり、叱咤激励しながらその方向に向かわせる必要があります。

正しい方向に導くためには、周囲の情報(敵の戦力など)を収集し、目的意識を持って、正しい戦略を練る必要があります。


従って、組織の盛衰はリーダーで決まります


太平洋戦争時、日本軍は極めて官僚組織的な硬直化した組織でした。つまり、「縄張り主義」、「派閥主義」が横行していたのです。その結果、チームワークが乱れ、戦力を分散することになります。


また、大本営は、戦争の終盤まで本当の意味での戦地の実情を把握していなかった。すべて、間接的にしか情報を得ていない。常に、幾重にもフィルターを通した情報しか得ていなかったそうです。報告するほうも自分達が望む情報のみを取り上げ、好ましくない情報は無視する。


これでは、生きるか死ぬかの極限状態にある戦争で勝てるわけはありません。


戦場の第一線で正しい情報を上げた者も、何度か上層部に情報を無視されるともう情報を上げなくなります。「何を言ってもムダ」という退廃的意識が生まれ、モチベーションも下がり、不信感や不平不満が生じてきます。


同書によると、《失敗するリーダーに共通すること》として次のように述べています。

「周囲の意見や目の前の現実を否定し、自己の意見や思い込みに固執しすぎてしまう」こと。


優れたリーダーはその逆で、組織全体の能力を無限に引き出し、「最善の結果」を導ける人

リーダーシップは、結果・実績でも判断されます。


この本を読み進む内、以前勤務していた会社とダブらせたり、昨年の東日本大震災時の政府や東電の対応、また、現代の戦争である「グルーバル競争」に敗れた電機メーカーなどの状況をみるにつけ、太平洋戦争時の日本軍と同じ過ちを犯しているように思えます。


危機的状況に対処できるリーダー育成が急務です。

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5月より開催していましたドラッカー・ミニ講座「経営者の仕事」が本日で終了しました。
本日のテーマは、『理想のリーダーとしての経営者』です。


<一流にリーダーに共通するもの>
1.目指すべき方向(ミッション、ビジョン)がある


2.人がついてきてくれる
これは、嫌々ではなく「喜んでついてきてくれる」かどうかがポイントです。


①ミッションをメンバーと共有
私の定義では、共有とは「理解・納得」です。そのためには、ミッションなどを常に分かりやすく話し続けること。また、具体的な行動事例を示しながら説明する。リーダーが、率先垂範して行動で示す。その後、メンバーにもミッションに基づき、行動していることを具体的に発表してもらうなど。


②メンバーからの信頼
信頼が、リーダーシップの大本です。従って、リーダーは、常に、《信用性・一貫性・言行一致》など、メンバーから信頼される行動を裏表なく継続実行しなければなりません。(信頼の貯蓄)


③メンバーが目指すべき「あるべき姿」の明確化

リーダーは、目立つ存在。

従って、リーダーがあるべき姿を示す必要がある(率先垂範)


【一流のリーダーに共通する仕事の仕方】

1.組織の氏名を考え抜き、それを明確且つ目に見える形で定義し、確立する

2.自分がやりたいことからではなく。成されるべき事柄からスタートする

3.自分には何ができるかを考える

4.部下の個性を大事にする

5.部下の優越性を歓迎する

6.仕事の基準を守り抜く

7.権限の保持と委譲が的確である

8.自己点検を怠らない

       (国永秀男講師「ドラッカー社長の仕事CD」資料-日本経営合理化協会 AV局)より

先週、広島市で実施した公開研修の受講生から下記のようなメールを頂戴いたしました。わざわざ当社HPより、メールアドレスを入手されたようです。


以下、原文のまま

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メールにて失礼いたします。


受講は社より命ぜられたもので、当初は気が進まなかったのですが二日間を終えて、受講してよかったと思い直しております。


現在、私と上司の関係は必ずしも良いものではありません。
過去にはうまくいっていた時期があったのですが、「先輩」が「上司」に変わったタイミングで、言動の不一致その他もろもろでうまくいかなくなっていました。


「変われるのは自分。」
この言葉が非常に私の心に響いております。
現在の自分の立場を考え直すきっかけとなるのではないかと思っています。


私は40歳を目処に、独立を目指しております。
漠然とした目標ですが、先生から帰り際にいただきました「いいもの持ってるから」の言葉を胸に一歩一歩思い続け、実践し続け、成し遂げる事ができればと、思いを新たにいたしました。


私も年を重ねるごとに、先生のように嫌みのない「いい人」となれ
るよう修行する所存です。

機会がありましたら、また受講させていただきます。


p.s.
帰りは大雨でしたが、大丈夫でしたでしょうか。

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当初は、社名により、嫌々参加されたようです。私の認識する限りでは、最初から熱心に受講されていたように見えました。


私の仕事のやりがいは、受講生が講義内容を理解し、納得してひとつでも具体的な行動に移し実践していただくことです。つまり、行動変容。

意識的に実践し続け、3ヵ月程度継続することができれば、その行動が習慣化されるとのこと。

その結果、「彼は、変わった」と人から言われるのです。


正に、継続は力成り。

自分で工夫し、自分なりの継続方法を見つけて、「真のリーダー」となるための具体的な行動を、是非、実践し続けていただきたいと思います。


メールをいただいた方の今後の成長、ご活躍を期待しています。

ありがとうございました!