詩も短歌も、短歌はかなり以前から、それこそ大昔から、アンソロジーがよく編まれている。
詩では、現代詩、近代詩のアンソロジーが最近さまざま出版されていて、これは読者にとってうれしいことで。
で、案外、基本的なことをきちんと書いてくれる本があればいいのにと思っていたときの一冊。
著者は中原中也賞受賞詩人で、中・高校の先生。
学校の詩の授業でなんだか手の届かないところを実作含めて解説している。
こう読むべきではなく、書き方と読みの可能性を語るからいい。
まず、基礎教養から語り始め、「つなぐ」「ずらす」「見付ける」「読む」「〜してみよう」と、
行為で章立てしていく。
その中で、比喩や物語性、音や表記、対句などの修辞に触れていく。
例証される詩も、近代詩から、今そこにある現代詩、自作詩まで置かれていて、楽しい。
ことばは関係を繋ぐものなんだと改めて思えた一冊だった。
