強い陣痛に、イキみ逃しも本気で限界に。
もうこの辺から時間の感覚がありません……(;´ω`)
どのくらい経ったのか。
もう出したい
てか、出る。
いや、むしろ少し出てる。。
Gさんの子宮口チェックの結果、全開でした。
頭も見えてる、とのこと(やっぱり!)。
ただ、陣痛間隔がまだ5分だったので、分娩室に移るのを迷っていたみたいです。
でも、私があまりにも騒いだせいか、分娩室に移動することに!!
ちなみに、この時点でKちゃんは戻ってきてません(シャワーを浴びるために、お姉ちゃんに実家に連れていってもらった)
Kちゃんを待ちたかったですが、正直この時はもうどうでもよくなってた私(苦笑)
そのくらい、個人的に切羽詰まった状態でした。
そして移動。
自力で移動。
徒歩で移動。
聞いてはいたけど、徒歩って……
あ、歩ける気がしないんですけど………
その前に起き上がれる気がしないんですけど………
「出ちゃう出ちゃう(から連れてってくれ!!)」
と言ったら、
「お母さんがイキまないと出ないから。分娩室に移動するよ」
とG。
あまりの陣痛にGの手にしがみつく私の手をほどくG。
何かにしがみついてないと、耐えられないほどの陣痛が続く。
やっと分娩室に移動して、分娩台に登る。
一苦労です(笑)
なんせ3ヶ月間も安静生活してたので、足も開かない。
結果、足つりました(;´∀`)
分娩室にはS原さんの姿もあって、ホッとする。
その時、Kちゃん到着の声が聞こえて、Kちゃん登場。私の右側に立つ。左側にはS原さん。
私は二人に手を握ってもらい、陣痛が来る度にありったけの力を込めて握りしめちゃってました。
S原さん、相当痛かったんじゃないかな………
若S先生も登場です。
いよいよお産。
でも、いざイキむとなるとなかなか勝手がわからなくて、陣痛がくるとイキみ逃ししなくちゃって勝手に体が反応しちゃう。
陣痛の波に合わせて
「吸ってー吐いてー吸ってー吐いてー吸ってー止めて!」
とS原さんのリードで呼吸、イキむ。
イキんだところで、息吸っていいのかわからず
「息吸っていいんですか?」
と聞いてた気がします(笑)
何回か繰り返すけど、うまくイキめてないみたいで、何度も次の陣痛を待つ。
その間、S原さんが離れ、いろんな器具が置いてある場所に行って
「先生、吸引準備します」
と言った。
思わず
「吸引するんですか!?」
と叫んでしまった……
(お産でテンパってる私は叫んだ自覚はありませんが、叫んでたらしい
)S原さん、あわてて
「違う違う、出血の吸引だよ
」と教えてくれました。
イキみが下手なせいで赤ちゃんを吸引して出すのかと勘違いした私。
は ず か し い
若S先生、苦笑いしてました(;´ー`)
イキむときに、「ん~~っ」と声を漏らしてしまっていた私。
足下側にいたGが
「声ださないよー、『んっ』」
「ううん、『んっ』」
と口をつぐむお手本を見せてくれる。
だんだんコツが掴めてきた。
「会陰の麻酔しますね」
と若S先生。
ひーーーーー!!
きーーーたーーーよーーー!!!!!!!!
でももうどうにでもしてくれ!!
チクッ
と歯医者の麻酔のような痛み。
その後にも何か処置をしている様子。
見えないだけに恐怖が襲い、
「先生、何やってるんですかあぁああ!?」
と、騒ぐ妊婦。
「麻酔してます。」
麻酔がとっくに終わったと思い込んでた私。
は ず か し す ぎ
そして、陣痛がやってくる気配。
もう、これで出しちゃいたい!!
背中を丸め、お腹を見て、お尻を分娩台につけて、吸って吐いて吸って吐いて………
イキもうとした時に、若S先生が
「吸ってー吐いてー」
ともう一度言ったので、イキみたかったけど、耐えて呼吸を続け………
「止めて」
そして全力でイキむ!!
今までより出てくる感覚。
「切りますね」
若S先生が言って
ジョキンッ
と切開した音が聞こえました。痛みは全くありませんでした。でも、本当に「ジョキン」って文字どおりの音がした……(゚∀゚;))))
で、めいいっぱいイキんだら
「みゆきちゃん、すごい!出てきたよ!!」
ってKちゃんが言って、生まれたことを知りました(笑)
出たー!!って感覚はあんまりなかったなー。
「ドゥルンッて出るときが爽快」って、入院仲間から聞いてたけど、私は残念ながらわからず(´;ω;`)
Gさんに取り上げてもらったサクは、すぐに若S先生に処置してもらい、その間、私は胎盤が出るのを待ちました。
Gさんが臍の緒を引っ張る感覚はわかりました。ズルズルみたいな。
で、無事胎盤が出まして。
子宮の収縮を良くするため(?)お腹をマッサージされまして。←結構痛かった
そして、きれいにしてもらったサクが、タオルに包まれて私のもとに(*´ー`*)
低出生体重児だったため、カンガルーケアーはできませんでしたが、小さな小さなホヤホヤの我が子が隣に居るだけで幸せでした。
「サク~!頑張ったね~!えらかったね~!」
私が、最初にかけた言葉でした。
狭い子宮で何ヵ月も耐えて頑張ってくれました。
ずっと逆子ちゃんだったのに、頑張って下を向いてくれました。
辛かった入院生活を一緒に頑張ってくれました。
心拍が落ちて転院になり、不安だった私を、元気に動いてお腹の中から安心させてくれました。
最終目標の37週0日、正期産に入るその時までお腹の中で大きくなってくれました。
Kちゃんの到着に出てくるタイミングを合わせてくれたので、ほぼ「無理だろう」と諦めていた立ち会い出産ができました。
陣痛が始まってからも、Kちゃんが病院に戻ってくるまで、出てくるのを待っていてくれました。
暗くて狭くて怖い参道を、頑張ってくぐり抜けてきてくれました。
陣痛始まってから7時間。(陣発は私の申告した適当な時間AM6:00です(笑))
破水から2時間半。
病院到着から2時間で生まれました。
安産だったと思います。切迫の人は安産が多いって聞くから、私もそうだったのかな。
なかなか子供ができなかった私たちの元に来てくれた日からずっと、サクが起こしてくれたたくさんの奇跡。
生まれてきてくれて本当にありがとう。
小さな小さな体で何度もママを助けてくれてありがとう。
そして、超どーでもいい奇跡ですが、出先で破水した私。3ヶ月振りの化粧して出掛けてまして。奇跡的に。
分娩台の上でサクと撮った写真には、ガッツリメイクの私が残りました^^
サクとKちゃんと親子水入らずの時を過ごす一方、私の切開部分の縫合が若S先生によって行われてます。
麻酔効いてるんでしょうが、針を刺す感覚も糸が通る感覚もあるし、痛いもんは痛い。
しかも、切開以上に最後のイキみで裂けてしまった私の傷は肛門まで達したらしく、縫合も2ヵ所。時間もかかりました。
私が想像するに、たぶん肛門部分の縫合は、肛門に指を突っ込まれ、皮膚を持ち上げて縫合されてたかと………
陣痛やお産とは違う痛み。麻酔とか関係ない痛み。
「痛っっってぇぇーー!!!!!!」
先生、麻酔追加。
サクとの出会いに集中してましたが、おしもは痛い。
縫合途中で手が止まった時
「終わりました!?」
と聞きすぎて
「縫うの遅くてすみません」
と、先生に言わせてしまった産婦です。先生ごめんなさい………
しかも、
「いってぇー!!」
「ぅおいっ!!(←先生に向かって)」
を連呼。
私、自分は“黙って耐えるタイプ”だと思ってましたが、騒ぎまくって先生に暴言吐きまくって、ひどい産婦でございました。(←後日、先生に謝りました(;´∀`))
分娩室の外で、駆けつけて待っていてくれた愛しの彼(甥っ子)は爆笑してたらしい。
そしてその日の夕食のとき、
「みゆきちゃんて言葉汚いんだね」
と言ってたらしい………………………………
ちーーーーーーーーん
そんな私の初出産でした
妊娠・出産は未知の世界で不安と恐怖でいっぱいだったけど、陣痛よりもお産よりも会陰切開よりも、切迫の入院生活が一番辛かった。
あとは、切開部分が産後痛いのが辛かったですかね。
1週間くらい。立ったり座ったり、トイレ行ったりするのに毎回気合いと勇気が必要でした(笑)
便秘に続き、傷口に負担をかけないように、便を軟らかくするためマグミット(下剤)を飲んでましたが、下剤なので、まー突然お通じがくるわけですよ。
でも傷が痛くて早く歩けないし、何故か産後の部屋がトイレから一番遠くて、入院仲間でぶーぶー文句言ってました(笑)
ビビりな私は、陣痛もお産も壮絶な痛さを想像していたので、もっと痛いんだろうというMAXまでいかない痛さで済みました(;´∀`)
「陣痛は痛いけど、なんとかなる」
産婦さんはみんなそう言うけど、私も終わってみてそう思いました^^
なんとかなります。
女の人って、すっごく強いですよ。
自分でも信じられないくらいの力が出ます。
切迫早産で安静生活3ヶ月の私が、体力ない体でもお産を乗り越えられました。
もちろん、赤ちゃんの頑張り、担当してくれる先生・助産師さん、家族のサポートと、みんなの支えと力があってこそのお産です。
だから、同じように切迫で不安な毎日を過ごされてる妊娠さん、もちろん、順調だからこその不安を抱えてる妊婦さんも、赤ちゃんの生命力と、医療の力と、自分を信じて、無理せずゆったり過ごして、その時を迎えてくださいね^^
安産なお産になりますように。
1ヶ月以上経ってしまいましたが、出産レポ終わります~(*´∀`*)