人生と創造の会オリノです。

 

多頭数飼育崩壊という言葉を聞いたことがあるだろうか。

 

ペットの動物を多数飼育した飼い主が、不妊・去勢を怠り、異常繁殖の末に飼育不可能な状態に陥ることである。

それが引き起こす惨状は、まさに崩壊という言葉があてはまる。

飼育動物には、近親交配による奇形・病気、頭数増加によるストレス、病気の蔓延、さらには子殺し・餓死・共喰いといった苦しみと異常な死が不可避となる。

地獄を見るのは飼い主も同じである。

頭数の増加につれて餌代と世話の手間が増大し、しだいに経済的・身体的・精神的に追い詰められ、快適な生活・住まいが糞尿・悪臭・喧騒のなかで失われる。

ペットを飼うことの都合の良い側面、楽しいや可愛い面だけでなく、飼い主が負う責任、都合の悪い側面も理解しなくてはならない。

 

良心から飼い主が殺処分の運命にある動物を引き取ったり、ケガや病気の動物を保護しても、自分と動物に良好な生活を維持可能な範囲・頭数を超えてはならない。

またペットは野生動物ではない。

不自然な動物であり、人間が創った動物なのだから飼育数と飼育環境も人間の責任だ。

殺処分や異常な苦しみや異常な死を迎える生命を、創り出すのも無くすのも人間の責任である。

 

そのような不幸な命を減らし、ゼロに近づけるために有効な方法がある。

皆が知っていることだ。

不妊・去勢をすることで殺処分や異常な死を減らすことである。

同時に飼い主の啓蒙である。

ペット・人間に依存する動物は理性的に思考して繁殖を抑制できない。

人間とペットの双方に不幸な事態を回避するために、啓蒙された飼い主(人間)が自覚して義務を果たすのだ。

近年、こういった取り組みの成果を多くの人が知っている。

 

 

では、人間の生息数はどうだろうか?

地球(自然)が生み出す食物は全ての人間を満たしているだろうか?

きれいな飲み水は足りているだろうか?

自然に感謝し、大切にしているだろうか?

共に地球に暮らす動物たちに配慮しているだろうか?

人間らしく、平和と調和と自由を感じて生きているだろうか?

 

もし違うというなら、よく考えるべきだ。

人間の抱える問題の本当の発生源はどこにあるのかを。

目の前に現れた問題の根っこはどこにのびているのかを。

地球と自然、人類が過剰人口崩壊を起こしているのかを。

 

人口過剰の害悪が認識され、自分の責任を果たすことによってしか、この問題が解決に向かうことはない。

取りうる方法もひとつである。

理性と長期的思考に基づいた、自発的義務としての産児制限である。

決して人間性に反した強制不妊・去勢ではない。