s.s.s.番外編#1_剛からの電話 | GIN@V6〜since20xx〜

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プルルルル…


ん?
 
電話…えーっと…どこだ


あ、机の上か…



え……剛から?


珍しいな
アイツが直接連絡よこすなんて



健経由で
「アイツ明日、行くから。1週間くらい宜しく」
みたいな連絡は来る


本人はいつも突然やって来て、本当に1週間くらいダラダラとここに居て

で、あっさり帰るってのがパターン


どうした?剛



画面見ながら、そんな事考えてるうちに


プル…

あ、切れた…




ふぅ…

また掛けてよこす…とは思えねぇな
……しょうがねぇ。コッチから掛けるか



不在着信の履歴をタップした



『プルルルル…プルルルル……』


あれ?…出ねぇ
おかしいな。すぐ掛け直したのに…


『もしもし?』

あ、出た…



けど……

「健か?」

だよな?



『ちょっ、剛、坂本くんからだってば』


電話の向こうから聞こえたのは
やっぱり健の声で



『いい…お前言って』

『なんで俺…自分で言えよ』

『いいから。お前言って』



後ろから聞こえてるのは剛の声…

何?照れてんの?


…そういや、しばらく会ってねぇしな

健に言ってくれって…
「逢いたい」…とか?


フッ…まさかな
逆に心配になっちまう



『いいから、言っといて』

『バタン』


『…ったく…』


どっか行ったらしい

剛のやつ、何をそんなに…



「で?健、なに?」


『あー……坂本くん、明日コッチ来て。迎えやるからさ』



「は?何で急に?」


『……剛のやつが話あんだって。大事な』



話?


「電話じゃダメなのか?」

『…さあ。それに、アイツ、どっか行っちゃったし。じゃあ、よろしく』



それだけ言って、健は電話を切った



大事な話って…剛

…なんで自分でかけて来たくせに出ねぇの?