今日はコナモンの日!からの… | GIN@V6〜since20xx〜

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いやぁ〜私、てっきり…

タコ焼きの日!チュー


だと思ったんだよねー口笛 ←絵しか見てない
 
 
 

んで、

タコ焼きと言ったらあなたニヤニヤおいで
 
 



そもそもタコ焼きの日じゃないし
しかも、とっくに過ぎとりますが  真顔

 

 

ま、いっか ニヤニヤ  
 
 

 
***********************
 
 
 
 
「ね、タコ焼き食べたくない?」
 
 

あ?今?

まぁ…さっき起きたばっかで何も食ってねぇし…別にいいけど
 
 

長野さんから、めっちゃ美味いっていうタコ焼き屋さん情報を入手した健

 
家から少し遠い場所にあるらしく

授業終わりに電話かけてきて
非番の俺にバイク出動要請
 
 
 
お前、そんなにタコ焼き好きだっけ?
 
 
あー……ハイハイ

まぁ…そういや…好きだったな
 

っつーか、マジでタコが好きだったのか?俺はてっきりチューの方が本命かと…
 
 
…まぁ、いいか

どうせ結果はそうなる
 
 

 
待ち合わせの場所で健を拾って、長野さんオススメのタコ焼き屋さんへ向かう
 
 
 
バイクにナビ付けてねぇし
健のナビじゃアテになんねぇからな…
 
 
近いトコでバイク降りて、探しながら散歩でもしますか
 
 
さっき見た住所だと、だいたいここら辺…
 
 
適当な所で目についた駐車場にバイク止めて、タコ焼き屋を目指した


さすがに白昼堂々手は繋げねぇな
なんて思ってたら、フツーに手掴まれた


お前…結構大胆っつーか
男前だよな


 
「タコ焼き、どこで食べようか?」

健が歩きながら辺りを見回す

 
んー…そうだな…
どこでもいいって訳には…な
 

「あ、公園あるじゃん。そこで食べよ!」
 
 
は?公園?

 
歩いてる通りの向こう側に、こじんまりした公園が見えた
 

健…大胆にも程があんだろ


ガキどもめっちゃ遊んでんじゃん
ちょうど下校時間過ぎたあたりだし
 
 
 
「ん?恥ずかしいの?」

健が俺の顔を覗き込む

 
「いや…恥ずかしいっつーか…」


マズイだろ、そりゃ
公衆の面前で…子供には目の毒だし
 
 
俺、非番とはいえ、一応お巡りだしさぁ…もうちょい人目を忍ぐ配慮が…
 
 


「あ、あそこ!」
 
おっ?
どっかいい隠れ場所でも見つけたか?


 
健が指差した先に、タコのついた赤いのぼりが見えた


…なんだ。タコ焼き屋か




結構な行列が出来てる

学校帰りみたいな学生とか、おばさんとか…お前らみんなヒマか


でも…あー…なんかめっちゃいい匂いしてきた。腹減ってきたし…

…俺らも並ぶか


 
行列の最後尾に並んで順番を待ってた


 

 
俺たちの横を通り過ぎてくガキが2人、目に入る

 
あれ?コイツら…さっきすれ違ったな


 
2人仲良く手繋いで、キョロキョロしながら歩いてたっけ
 
同じくらいの背丈だけど、双子か?
…にしては似てねぇな
って事は兄弟か?なんて思って見てた
 
 

「ね、あの子達さっきも…」
 
健も気になったらしい


だよな

どう見ても、まだ学校に上がってなさそうだし、そんなのが2人だけってのは、やっぱ気になる

 
 
しばらくすると、また俺たちの横を通り過ぎてった

やっぱり2人だけで、しっかり手を繋いで
 


「もしかして迷子…かな?」
 
 
あぁ…なんかそれっぽいな

でも今んとこ、パニクってはいないし

親は案外近いトコで見てるのかも
そのうち親の方から出てくんじゃね?
 

なんて思ったものの
何となく気になって、しばらく目で追い掛けてた
 
 

また俺たちの横を通り過ぎてから

片方が道端に座り込んで、もう片方に何か訴え始めた


体はちっこいけど、立ったまま聞いてる方がお兄ちゃんなのか

慰めてるような、励ましてるような…困った顔してる



…しょうがねぇ
ちょっと声かけてくるか


健を行列に並ばせといて
俺はガキどもの近くに寄ってった


立ってる坊主の目の前にしゃがんで

「どうした坊主?パパかママ一緒じゃないのか?」

顔を覗き込む


…おい

別に、誘拐しようって訳じゃねんだからそんな睨むなよ。眉間にシワ寄せやがって


「一緒違うよ。二人で来たん。な?」
座ってる坊主が答えた


もう片方の坊主はそれ無視して

「准一、行くぞ

座ってる坊主の手を引っ張る


「足…痛い…」

渋る坊主…准一…っつってたか

「じゃあ、オレおんぶしてやる。ほら」

座ったまま動こうとしない准一に背中向けて、お兄ちゃんらしい方がしゃがんでる


おい…無茶だからソレ
ちっこいくせに…無理すんなって



「なあ、お前らどこ行くの?」
准一に聞く

「んーと。お母さんのとこ」

「准一、知らない人と喋っちゃダメなんだぞ」


ふーん

お前、意外としっかりしてんな…なんて
褒めてやりたいトコだけど


かーちゃん探してんのにウロウロしてるっっーことは…


要するにお前ら迷子なんだろ?


「ママとはぐれたのか?道迷ったか?」


「迷ってねーし、はぐれてもねぇ。行くぞ准一」


お前なー…態度悪っ




「ごーぉ」


「ん?」「ん?」

あれ?今…お前…返事した?
……気のせいか



健がタコ焼き片手に、俺らのトコまで走って来て

風と一緒にタコ焼きの匂いを運んで来た

准一がクンクン鼻を鳴らしてる


「…剛くん…オレ、お腹空いたぁ」


「は?」「は?」
また二人同時に返事して


「准一、ちょっと我慢しろ」
「准一、食うか?」


今度は真逆な事言って



坊主…お前…

もしかして、俺とおんなじ名前?