週刊少年ジャンプで連載していた人気漫画を実写映画化した「約束のネバーランド」

 

鬼はCGとして、他の部分は、漫画をほぼそのまんま実写映画化に成功している。

 

ママを演じた北川景子の演技が怖い。

その表情から出る母性、やさしさ、そして、怖さ。

怪演と呼んでもいいと思う。

その日微笑みが湛えられた顔とは不釣り合いに怖さを感じさせる眼差しなど、まさにママだった。

 

浜辺美波のエマも原作の通り、元気で思い切りが良く、そして、賢い。

正に、映画全体のムードメーカーだった。

 

渡辺直美がその巨体からは考えられないような速さで動く描写は、正直吹いてしまった。

なんだろう、想像を絶する面白さだった。

人は、予想外の動きを目の当たりにすると、わらけてしまうものなのだと気づいた。

 

予想通り、映画は、孤児院脱出までが描かれていた。

この先の物語が実写化するのか?

アニメ化だけで終わるのか、そこが気になるところだ。

 

 

 

 

映画本編とは関係ないが、この映画に幼稚園児を連れてくるお父さんの気が知れない。

なぜ、じっとできない園児を、たいして、子供が好きだとは思えない映画に連れてくるのか?

せめて、じっとさせてくれ。しゃべらせないでくれ。それができないなら連れてこないでくれ。

正直、鑑賞の邪魔でしかない。

子供に映画を見せたい、その気持ちはわからなくもないが、他人への迷惑を考えてくれ。

せめて、映画を黙って見れるよう教育をしてから映画館に連れて来てくれ。

あと、せわしなく動いて、隣の人にぶつかるのもやめさせてくれ。マジでウザイ。

能年玲奈、改め、のんが「ホット・ロード」以来初の実写映画で主演を務めた「私をくいとめて」

 

観終わった感想は、Aが欲しい!!

 

すべての人にAがあれば、どんなにか生活が楽だろうということだ。

 

中村倫也の声というのもあるが、あんなに会話をしてくれるイマジナリーフレンドはそうそういない。

なにより、大人になってもいる人が稀だろう。

Aがすべての人についていたら、きっと、独り言の多い世界になる。そうしたら、妄想による独り言は恥ずかしくない!!

 

まあ、恋愛に失敗して、反応しなくなるのは勘弁してほしいが・・・

 

林遣都とのんの恋愛が、まあ、もどかしいし、見ていておかしい。

そのサイドで進行する臼田あさ美のダメ恋愛がいいアクセントだ。

あっちの恋は危ないぞ、こっちの恋は甘いぞってな感じだ。

 

甘いながらも先走りや勘違い、不安や葛藤などが押し寄せて、みつ子という女性が成長する様子が見えてくる。

 

橋本愛との共演も、美人が2人並ぶと見惚れてしまう。

さらに、片桐はいりが出てきてなんだ、この豪華三点盛は・・・。

 

片桐はいりは、顔は個性的だが、演技は見ていて安心できる。

異常者は異常者、普通の人は普通の人、キャリアウーマンはキャリアウーマンを醸し出してくれる。ときに、その演技に騙されることがあるが、今回は騙しはない。

 

恋愛と縁遠い人間にとっては、頑張れみつ子、先走るな多田くん。

ちゃんと見据えろノゾミさん、燃え尽きろカーターといった感じだろうか?

 

とてもほっこりする映画でした。

大泉洋が劉備を演じる、福田雄一監督の「新解釈・三国志」

 

大泉が、会見でも言っていた「三国志が好きな人は見ないでほしい」というのは、ある意味あたりで、ある意味外れだ。

 

そこそこ好きな人間にも物凄く面白かった。

 

一つ残念なのは、元が歴史書の「三国志」ではなく、時代小説の「三国志演義」が元になっていることを告知されていないことだと思う。

つまり、厳密には、「新解釈・三国志演義」だということだ。

 

これは、重箱の隅をつつくようなことなので、映画の本質には何の問題もない。

 

とにもかくにも大泉のいい加減な劉備は、最後にワンシーンだけ格好いいシーンがあり、それが結局、この映画を面白くて格好いい映画タラ占めている。

 

貂蝉の時代考証的美人として、渡辺直美をキャスティングする遊び心、そして、その正体が・・・

ここの遊びは、最高だった。

 

そして、岩田剛典の趙雲。とにかく鼻につく。いけ好かない。自分が大好き。

阿斗救出の時の自分大好きさ加減のせいで、劉備の妻がしびれを切らし程度に身投げをするのは乱暴で、面白すぎる演出。

 

ムロツヨシの諸葛亮と橋本環奈の黄夫人のやり取りは、黄夫人のぶっきらぼうながら、旦那のためにアレコレ知恵を授ける良妻賢母ぶりが萌える。

ムロツヨシは相変わらず、いい加減な役があいます。

 

最後を引き締める福山雅治の「革命」が、「あれ、格好いいアクション映画を見てたんだっけ?」と勘違いさせる。

 

最高のエンタメ映画だった。