昨日は、BEK(備後英語授業研修会)の第3回を行いました。

祝日にもかかわらず、集まってくださったのは11名。
新しい方も3名来てくださり、
地域の仲間が増えてうれしかったです。

こうして地元の中高教職員がつながっていくのは
とてもいいことだと思います。

お互いの学校で取り組んでいることって
なかなか細かく知りませんよね。

でも、○○高では、教科書は○○を使っていて、
単語指導に力をいれているらしい。
そして、その指導法は次のようにしているらしい。

とか、

高校では○○の力が必要だから、
中学校では○○の力をつけておこう。

そんな気づきを得ることができる会となっています。
地域の中高の先生方が一緒に研修することは、
とても意義があることを実感しています。


さて、今回の第3回研修会のテーマは
4月ということで、

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授業開きをどうするか
 ~年間構想・目標・規律・システムづくり~
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にしました。

これは簡単にいうと、

 4月の授業開きで使ったプリントを持ち寄りましょう

ということです。


授業開きで使ったプリントには何が書いてあるでしょう。


その授業の目標や授業の進め方、授業ルール、
課題等をどうするかといったシステムが書いてあります。

はじめの授業で生徒に示すプリントには、
その先生が大切にしていることが書いてあるのです。

それを持ち寄って検討すると、
大きな意味で、その先生の授業を支える考え方やマネジメントを
知ることができると考えたのです。

中高でそういった資料を持ち寄って交流することには
意義がありますよね。

昨日も大変勉強になりました。
このテーマでやってよかったと思いました。

今すぐ役立つ考え方もありましたし、
来年資料を作るときに参考にしたいというものもありました。

その中から特に、自分が特に活用したいと思ったものを
以下の項目に分けて、箇条書きで簡潔に記してみようと思います。

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1 実行するAction Plan (スキル・技術・考え方)
2 心にとどめておきたいIdeas
(すぐに実践できることではないが,ぜひ心にとどめておきたい考え方や情報)
3 その他 (全体的な感想・Questions等)
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それぞれ書いてみます。


1 実行するAction Plan (スキル・技術・考え方)

□①高校での「予習」=自分が理解できない文を見つけておくこと。
 (それをノートに書いておく)

□②目標は超具体的に示すと、先生の本気度が伝わる。
 センター平均点(筆記):122.78点 (リスニング)25.17点 【H23】

□③授業の流れ例(単語→TF→QA→文法&表現→チャンク読み→穴あき読み→暗写(裏)
 自分の授業は理解で終了していた。
 単語と文法・語法解説に時間をとりすぎだと思う。
 プリント裏に暗写(訳とその英語書く)スペースを設け、させようと思う。

□④TFばかりではなく、「realな読者として反応する経験」も積ませたい。

□⑤小テスト(補習なし)の再テストをどうするか、考えていたら次の実践報告が。
 小テストごとには補習をせず、小テスト4回ごとに「まとめテスト」をし60未満は追試。

□⑥生徒に指示を出すとき、理由を言うと納得して動く。(趣旨説明)

□⑦「姿勢を正しなさい」よりも、「○○くん、姿勢がいいですね」と1月言うと皆よくなった。

□⑧「音読は、聞くこと、話すこと、読むことを同時に行えるすばらしい学習法です」(確かに)

□⑨実用英語は「スピード」と「量」。スピードと量の目安。
 スピード:CDと同じ速さで聞ける、読める。
 量:1レッスンを通して読める。

□⑩提出物完全提出へのこだわり。
 やってなくても持ってくる。忘れた人は取りに帰ること。


2 心にとどめておきたいIdeas
(すぐに実践できることではないが,ぜひ心にとどめておきたい考え方や情報)

□①授業開きでの自己紹介を「イニシャルクイズ」に。
  話した内容をイニシャルでメモ(広島に10年ならH 10)し、それをクイズ。What’s H?

□②自力で「英会話シラバス」を作った。(指導要領、言語材料等を参考に)
  この熱意と緻密さを見習いたい。

□③ノート作りの参考に、『東大合格生のノートは必ず美しい』を参照させた。(なるほど)

□④「書いたものを話すことはできる」→即興会話が難しいという学校が多かった(需要あり)。

□⑤中1の最初の10時間の指導について知りたい人が多い。


3 その他 (全体的な感想・Questions等)
【研修会の進め方の気づき】
□①一人一人の「発表時間」を保証すること。(自分が話すと満足感、参加意識が高まる)
 全体時間を人数で割る(今回は、一人8分)。
 8分ずっと話してもいいし、5分話して3分質疑応答でもよい。
 自由に自分が使えるぜいたくな時間となる。

□②1人8分は、ストップウォッチで計る。話す人が計るので、残り時間も分かる。

□③実践報告をしてもらって分かるのは、みんな考えていて、キラリと光る実践があること。
1人2時間より1人20分×6人の実践紹介だと、勉強になることが多いかもしれない。

□④確かに、「~しました」型の実践報告が多い。
 「何のために」(課題・必要性・目的)があれば、
 より実践に意味が出て、体系的な実践となるだろう。
 同じ課題を抱いている人にも参考になる。
 指導者が「何のために」を考えて実践することは大切。

□⑤「~について知りたい」という需要と多く出会える。ここでの疑問に対する書籍等の
 紹介を振り返りMLでしていくと、さらに学びが立体的になると思う。


 
以上です。

ちなみに、研修会は、15:00~17:00まで行いました。
その後は、皆で移動しての懇親会です。
楽しかった~。おいしかった~。


次回は5月です。
「テスト」を持ち寄って、その目的、作り方、前後の指導等について学びたいと思っています。


Y先生がBEKのHPを作ってくださいました。
(Y先生、ありがとうございました)

http://hb8.seikyou.ne.jp/home/amtrs/BEK/index.html