Au decoと書いて、「おでこ」と呼ぶそうな。
名前は和洋両用だが、しかし料理は実にしっかりしたクラシック・フレンチ。
厨房2人なのに、アラカルト対応で、品数も少なくない。
シェフもどんどん客席に出てきて、面前であれこれやってくれるからうれしい。
ご近所の「アラジン」を脅かす存在に・・・、なるだろうか。
アミューズは、ヤングコーンと貝、それにジャガイモの揚げニョッキみたいなもの。
冷前菜で選んだのは、仔ウサギとミル貝のテリーヌ。これが実にうまい。クセの無いウサギ肉とミル貝の風味が、意外にも調和。レパーのムースや、あばら肉の温かいローストといった添え物のレベルも高い。
鮎のガスパチョ。季節感と食べごたえの両立。
リー・ド・ヴォーと穴子と茄子の温前菜。散らした木の芽も効いている。
毛ガニのパイ包み。スペシャリテだそうで、アツアツの焼き立てを客前でパカっとやってくれる。
仏産小鳩のロースト。王道をいくジュのソースと火通し。
女性のサービスも丁寧で、居心地もいい。
通いたくなる店だ。