これで4~5回目だろうか。10年くらい前から、気に入って通っている温泉宿。
「ルレ・エ・シャトー」にも所属している、日本式オーベルジュだ。
女将さんの趣味が良いのだろう。施設内の各所に、センスの良さが見て取れる。
ただ、同時に経年による痛みもちらほら。
客の「飽き」をどう回避するかは、次の世代、スイス帰りの跡継ぎの力量にかかってくるだろう。
夕食の写真。
初手は温かい蕪のすり流し。芽ねぎとワサビをそえて。
香箱蟹は、石川は既に禁漁となっていたため、新潟のもの。
九谷焼「須田青華」の器で食べる造り。能登の寒ブリとスズキ科のアラ。旅館の刺身としては、文句のないレベル。
なぜか、ここで握り寿司。大トロとボタンエビ。なくてもいい。
雄蟹はまだ漁期。
好んで蟹を食わないが、たまにはいい。
のど黒の焼き浸し。下仁田ネギと。
合鴨つみれ鍋。
おじや。
料理は部屋だしではないが、質と量は十分に満足がいく。