このブログの致命的欠陥はといえば、ラーメンと焼肉、丼物がほとんど登場しないこと。
世の食い物ブログは、麺と肉で稼ぐのに、ラーメンはほとんで載せたことはない。
寿司も少ない。
大好きなのだが、太るからという、多分に女子的な理由によるものである。
で、久しぶりに出かけた寿司屋、「鮓廣瀬」が面白かった。
光モノと貝類に力点を置いた店。マグロやウニ、いくらのような寿司屋の華的なものを、あえて排除している。
ネタのほとんどには、酢や昆布などを使って仕事をしている。
かえって、寿司屋らしい寿司屋である。
シンプルで小綺麗な店内。
つまみも充実。カマス、ヒラメ、鯛。
穴子と万願寺を炊いたもの。
甘エビとホタテの漬け。
白子も昆布で締めている。
鰹の漬け。みょうがを噛ませて。
貝類が豊富。
看板のこはだ。締めすぎず、生すぎず。
かすご。ほんのりした脂の品が良い。
えぼ鯛。
サバ。こだわっておられる。
サバは炙りでも。
牡蠣。口中に海のミルクが広がる。
金目鯛は昆布締め。
穴子三種盛り。どれも良く出来ている。
まぐろ自慢の店も、それを食って自慢する客も多いが、私はこの店のポリシーを支持する。