「小松弥助」へ行く、あるいは食ってきたというと、金沢の人は「よく予約が取れましたね」と口をそろえる。
それぐらい「西のレジェンド」は予約至難なようだ。
しかし、寿司王国・金沢には、弥助以外にもたくさん良い寿司屋があるから、予約が取れなくても悲観することはない。
弥助っぽさを味わえる店もいくつかある。
この「あさの川」も、その1つ。
なにしろ、オープン時にレジェンドが直々に指導にあたったのだとか。
まぐろの漬けダレなんかも弥助から分けてもらったらしく、「マネしたかったら、どうぞ」と鷹揚なものだったそうな。
夜のコース、上は12000円だが、これがまた、食いごたえあり。
清潔感のある店内。
氷頭なます。
1月訪問なので、正月らしい八寸。
造りはヒラメ。
アマダイの焼き物。
かぶらずしに、鰯とガリの巻物つまみ。
弥助風の赤いか。しかし、本家のようなとろける食感ではない。
鯛に粉末醤油。
甘海老。
アジ。素晴らしい脂乗り。
弥助直伝の白山。雲丹が多くて白山には見えないが。
大間の立派な大トロの炙り。
ブリ大根。
サバ。これも見事。
あわびの肝ソース。
ヒラメ。弾力が程よい。
白バイ貝。
のど黒の軽い炙り。
アナゴ。江戸前よりさっぱり。
ここで、香箱蟹。すごい構成。
赤身漬けとネギの巻物。弥助のネギトロより、さっぱり。
追加注文する必要なく、満腹に。
これで12000円は、さすが「まいもん寿司」系列。
金沢へ行ったら、再訪したい店だ。