同じ料理であっても、何度食べても美味い。
加えて、お会計はすこぶる良心的。
「ラシェット・ブランシュ」に通う客の多くは、この2点で惹かれるのではないか。
洒落こけたフレンチが増える中、こういう王道クラシックの店には、いつまでも頑張り続けてほしいと願うばかり。
いつものアミューズ、リエット。毎度思うが、10枚食べたい。
牡蠣のカレーソース。秋からの定番。抑制されたカレー風味のほんのり感が絶妙。
オマールとズッキーニのトマト・シャンパーニュソース。半生にとどめる火通しが上手い。
セップのステーキ。なにせモノがいい。エシャロットのソースもなにげないが美味い。
これも定番、仔鳩のロースト。これも良質。フォアがデカかった。皮の味が濃く、噛むほどに旨みが口に広がる。
牛ほほ肉の赤ワイン煮。
最後の生チョコに至るまで、スキはなし。
シェフがいつまでも健康であるよう、神に祈りたくなる店である。