四谷三丁目の行きつけ | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

月に1度以上は行く、四谷三丁目のイタリアン「ドゥエ・リーニュ」。

開店から5年だそうで。

色々あった末に、今はワンオペだが、本当に良く頑張っていると思う。

このまま、やりたい料理を追求していってほしいものだ。

 

最近食べて旨かったもの。

松皮鰈とボタンエビのタルタル、茄子に海老出汁のジュレ。

このカレイ、高いらしいけど旨い。弾力に富み、香りも良い。優しい海老出汁とも相乗。

初期バージョンではウニが乗っていたが、外したことでよりピュアに白身の味わいが楽しめるようになった。引き算の妙。

 

姫子鯛というアマダイ風の赤い魚のフリット。大なめこ、生キクラゲが敷いてあり、マッシュルームのフリットも付いている。クセのない白身で不味くはないが、仕入れが高いなら無理して入れなくても良いような。

この季節、何度でも食べたくなるポルチーニのソテー、ボルドー風。

イタリアンなのに、ボルドー風。このあたりが、ドゥエのドゥエたる所以。

サンマのスープ。こう書くとシケた料理に聞こえるが、これはたいしたものである。

たしかサンマと水だけ、と言っていたような気がするスープが、サンマの全てを伝える力を持っている。上にはマリネを炙ったものと、海老芋。これの倍量をメインにしたいくらい。

白子のムニエル、レンズ豆の赤ワイン煮。

ありそうで、ない組み合わせ。このあたりの創意工夫が、リピート客を引き付けるのだろう。

 

10周年に向けて、さらなる飛躍を願うばかり。