昼はお得 サーラ アマービレ 銀座 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

昼酒には罪悪感が漂う。日本では。
平日となると、さらに周囲の目は厳しい。

しかし、フランスなどでは昼が正餐だから、飲んでも誰も咎めないし、実際みんな良く飲む。
昼にドカッと食って飲んで、夜は粗食にした方が、健康にも良いだろう。
日本でももう少し、昼酒に市民権を与えても良いように思う。

そんな愚考と関係あるのかないのか知らないが、銀座のイタリアン「サーラアマービレ」では、平日もビールやワインのフリーフロー付きランチを提供している。
言わずと知れた、「アロマフレスカ」の弟分の店。
どんなものかと思って、試しに出かけてみた。

小皿料理とパスタ、全10品とデザート、ワインなど飲み放題付きで6500円のランチコース。


サワラのカルパッチョ。

バーニャカウダ。

甘海老とトマトの冷たいカッペリーニひと口サイズ。

これに芽キャベツのフリットとフォアグラのフラン、イチゴとポップコーン添え、というのをひとまとめで出してくる。
ちょっと前の流行りだが、フォアグラとイチゴも悪くないし、ひと口しかないがカッペリーニの甘海老も良質でうまい。
バーニャカウダは、ご覧のようにシャビー。麻布十番の系列店「カーサ・ヴィニタリア」ではてんこ盛りの野菜が名物だが、ここではそうはいかない様子。


こちらは小ハマグリの香草バター焼き。これもひと口だが、アツアツでブルギニヨンバターも上品な味。


アジアの香りの車海老フライ、と題された、要するにカダイフ巻き揚げ。
もはや特に新味もないが、皿数合わせてとしてはまずまずか。


「本日のお楽しみの小皿」として、アグー豚のロースト。
量は少ないが、これもそれなりのレベル。


パスタ一皿目は、子持ちヤリイカと菜花のバヴェッティーネ。
塩みのアクセントにからすみもふられて、見た目も華やか。このあたり、店の実力か。


とどめに島根県産イノシシのサルシッチャと新玉ねぎのピチ。
カルダモンがイノシシ肉の香りを上手く御している。これも及第点は超えている。


ちょっと安っぽいワゴンデザートで終了。

ワインは白赤ともにシチリア産で、卸値は数百円のものだろう。しかし腹はたたない。
一人500円出すと、安そうなスプマンテも飲み放題に。

コスパの良さを見抜いたのだろう、店内はオバサマたちでほとんど埋め尽くされている。
平日、有閑マダムに囲まれても動じずに昼酒が飲める方には、おススメである。