サンカラ 屋久島 | 御食事手帖

御食事手帖

主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

ゴールデン・ウィーク、みなさんはどのように過ごされましたか。

私も人並みに休みをとりまして、鹿児島県の屋久島へ行ってきました。
初訪問です。

もともと離島好きなので、これまでいろいろ行きましたが、屋久島のスケールには驚きました。
花崗岩の隆起で、こんなにデカく高い島ができるとは。
岩でできた島なので、土は薄く、決して豊かではありません。
1か月で35日雨がふると言われる島。
それがそのまま、水とコケと巨岩巨木の特異な光景を育んできたのでしょうね。


岩と緑と水のコントラストによる奇景、千尋の滝。


迫力ある大川の滝。
水はおそろしく透明で美しい軟水。島の湧水はそのまま飲めます。
それほどに清澄であるため、魚はほとんど住まないそうです。


樹齢千年以上の杉がそこここに屹立しています。


往復11時間の山行で拝むことができる「縄文杉」。
樹齢は7000年とも2000年とも言われています。実にアバウトな一面もある島です。



そんな屋久島にある、国内屈指のオーベルジュ「サンカラ」。
日本の離島でもこのレベルのオーベルジュがあったんだなあ、と感心してしまいました。

私は昔、フランス各地のオーベルジュを泊まり歩いたことがありますが、この宿は施設、部屋、サービス、そして食事、いずれをとってもかなり高レベルにあると感じました。


夕食は2か所のレストランで。
2階は本格フレンチのコースを食べさせる「okas」。
総料理長が陣頭指揮するオープンキッチンが丸見えのカウンターでの食事です。
宿のレストランでは、ありそうでない趣向。仕事に自信がないとできませんね。


初日のアミューズ。
きびなごの唐揚げに、島で自生するツワブキのソース。
島のサザエのブルギニヨン。
水イカのタルタル。
ツワブキの苦みが鮮烈で、「鹿児島=きびなご」というベタな食材をぐっと引き立てます。
水イカというネーミングにもかかわらず、水っぽくなく、甘くねっとりしたイカもなかなか。
期待が一気に高まりました。

続きは、次回ということで。