ブーケ・ド・フランス 六本木 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

ランチ利用だったので、短めに。

東京ミッドタウン向かいの路地、「青華こばやし」へと続く道の途上に翻るトリコロール。
豚好きの間ではつとに有名なお店「ブーケ・ド・フランス」に、初訪問してみました。

プリフィックスのメニューには、ブーダン・ノワールや臓物料理が並んでおり、リヨンのブションのごとき風情。

中でも、ひときわ目を引くのがアンドゥイエット
普通は、茹でた豚の腸や胃に喉肉などを加えたものを、豚の小腸や大腸に詰めてソーセージ状にしますね。
ここのは、肉厚の直腸で臓物の具を包んでいるのです。
これは初体験。

美味そうな焦げ目を付けた直腸は、ブリンとした食感でほんのりジューシー。
かぶりつくとじんわり臓物の旨味が染み出してきます。
細かく刻んだ具もモツの香りが鮮明で、好き者ならうなることでしょう。

本場並みに、塩をきっちり利かせています。
下に敷いたたっぷりのじゃがいもピュレも、にんにくのパンチがビシリときます。

前菜+メイン+選べないデザートと飲み物で、3675円。
さらにアンドゥイエットは追加料金800円がかかるため、決してお値打ちではありません。

しかし、珍しい「直腸巻き」をたまに食べる分には、そう腹も立ちません。
サービスの女性は、ハイテンション&パッションにあふれており、慣れれば居心地は悪くありません。
夜に豚づくしを味わうのも良いでしょう。

ランチなので偉そうなことは言えませんが、再訪してもいいかな、というレベルではあります。