近所なので店員さんとはしょっちゅう道ですれ違います。
しかし、電話をすれども返答は「満席」ばかりで、なかなか食べに行く機会には恵まれません。
そんな事情もあって、最近は四谷三丁目の「カルネヴィーノ」へ行くことが増えました。
ここは、なんといってもコスパがよい。
次いで、イタリアンを食べ込んだ人の口も満足させてくれる。
さらに、店員さんたちの気立てもよい。
おまけにワインの持ち込み可なので、これからの季節、ジビエと赤ワインを楽しむにはもってこいです。

こちらは、お相手の方が持ってきてくださったもの。
スーパータスカンの草分け的な存在、とのこと。
イタリアワインに疎い私は、全然存じませんでした。
カベルネ主体で、3割ほどがサンジョベーゼだそうですが、ボルドーっぽさよりも南ローヌのようなタンニンの「重低音」を感じました。
ごくり、と飲み下す時にひと伸びもふた伸びもする野太い果実味が印象的。
今飲んで大変おいしい熟成感でした。

合わせた料理はこれ。予約の段階からお願いしていた山鳩。
結構熟しているかと思いきや「まだ若いです」とのこと。
それでも、血のソースはコクと獣香があって実に良い加減でした。
赤々と血のしたたりそうな胸肉の鉄分っぽさが、ワインと共鳴。
今冬のジビエシーズンは、出だし絶好調と相成りました。
その他、2種のモッツァレラのカプレーゼ仕立て、牡蠣のソテーが入った蕪のブルーテ、フォアグラ・ポアレ、蝦夷鹿のキターラにデザートがついて10000円ポッキリ。
量も十分ですから、良心的といえるでしょう。
この日は、ほぼ満席状態で、隣のグループも持ち込みワイン会を楽しんでいました。
この店はどうか予約困難になりませんように、と神に祈るばかりです。