




金沢観光の空の玄関口、小松空港がある小松市。
自衛隊もいるし、建設機械最大手の「コマツ」の城下町でもあります。
なのに、中心部のさびれ方がハンパありません。
日本の地方は、いったいどうなってしまうのか。不安がいや増す町の風景です。
訳あって訪れた夜。
金沢周辺まで行く時間的余裕もなかったので、空港からそう遠くない店で妥協しました。
冬ならば、寒ブリやずわいがになどなど、美味い魚介が目白押しですが、夏場は苦しい展開となります。

「うまいもの、適当にみつくろって」とお願いして出てきたツマミ。
赤身に大トロ、とまぐろに頼らざるを得ないところが、なんとも苦しそう。

この時期にしては、エンガワに随分と脂があるヒラメ。白身は適度な噛みごたえでしたが、果たして9月に良い型のヒラメが揚がるのでしょうか。少々疑問。

赤イカは、ねっとりとして甘みが豊か。これはなかなか。

のどぐろの塩焼き。
見ての通り、まあまあのサイズです。
ガス焼きでしょうが、皮目はパリッと、身はそこそこジューシー。カマ付近の脂も澄んだ味わいで、個体と鮮度の良さが光ります。

海鮮かきあげ。イカや柱などがたっぷり入っています。
居酒屋チックな揚げ物ですが、冷酒はすすみます。

色々握ってもらった中で、けっこう美味かったのがこのサバ。
魚そのものも良いのですが、締め方も結構上手です。

これは秀逸。へしこの握りです。
サバの糠漬けを薄く切って握ったもの。
塩辛いへしこを大根が中和し、口の中で酢飯がみるみる甘くなっていきます。
1貫で1合飲めるくらい、酒に良く合う創作寿司。
写真には撮ってませんが、この他、あれこれたっぷり食って飲んで、1人1万円を大きく下回りました。
ここが安いのか、東京が高すぎるのか・・・。
小松空港で飛行機に乗る前、時間がないけど寿司が食べたい、となった折には検討してもよいお店です。