22(トゥ・トゥ) 銀座 | 御食事手帖

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銀座にしては安めのワインバー。ただし、サービスや居心地を期待してはいけません。立ち飲みバー以上、ビストロ未満のお店です。同コンセプトのライバルは増える一方ですが、果たして盛況ぶりいつまでは続くのでしょうか。
★★★☆☆


銀座4丁目という好立地。
ただし、古びた雑居ビルの2階です。
良くある安普請な内装までは許すとしましょう。問題は、4人用のテーブルです。

おっそろしく小さい。

それなりのグラスが並び、ナイフフォークを置いて、そこに料理が4人分こようものなら、完全に破綻する面積。
食事中、常に領土問題が発生する危険なシチュエーションです。かなりイライラします。
はっきり言って、普通なら1人分の広さでしょう。

サービスも、あってないようなものです。
ニコニコした若い人がただ一人、パントリー兼務でフロアを担当。
無理に決まってます。

一挙にオーダーしたら料理が乗りきらないテーブルと、めったにオーダーを取ってくれないサービス。
食べログでも超人気なこのお店の実態です。

ただし、料理自体はそんなにひどくありません。
2種の臓物のブロシェットは、鮮度まずまずで大ぶりのリードヴォーとハツがゴロっと出てきます。
砂肝コンフィとラルドンが入ったリヨン風のサラダには、鶏レバーを加えて食べ応えをアップ。
パルマンティエは、ひき肉ではなく牛頬肉を入れていて、これもパンチを増しています。

飽きのこない定番ワインバー料理に、フォアグラのたまり醤油漬けのような変化球もトッピングして、客を楽しませてくれます。

ワインのチョイスも悪くなく、界隈の他店に比べると、値段もいたって良心的。
ここいらが、1年たっても絶えない客足の秘訣なんでしょう。

しかし、です。

ガード下の立ち飲み屋のようなテーブルでは、落ちついて食えません。
おそらくは、八丁堀のマルのような経過をたどっていくかと思われるこの店。
リピートがためらわれる、というのが正直なところです。