味の里 新橋 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

新橋界隈に残る昭和の小料理屋です。ビルの隙間に挟まったような、ひなびた佇まいの店ですが、出てくる魚はまともです。個室は2人から利用可なので、使い勝手も良。「三丁目の夕陽」的な気分に浸りたい向きにはおすすめです。
★★★★半☆


駅至近ですが、わかりにくい路地の一角という立地。
時が止まったかのように、昭和から何も変わらない店・・・、かと思いきや、久々に行ってみると内装おもいっきりチェンジしてました。
な、な、なんと2階の個室が、テーブル席に変身!
今までは、畳み座りで座イスさえありませんでした。
これで、今後は高齢者でも腰痛持ちでも連れて行けます。

さて、3月という中途半端な季節の料理。

・こんにゃくピリ辛煮 
貧相な付きだしだけど、おいしいしビールに合う。

・空豆の桜の葉蒸し
はしりの空豆を桜の葉を入れたセイロで蒸したもの。味は普通。

・初カツオと名残りのひらめ
どちらも鮮度まずまず。

・車えびとアスパラの天ぷら
専門店とは違う、家庭的な揚げ物。昭和感が高い。

・筍の土佐煮
これもはしりの筍は九州産?。とうもろこしのような独特の香りは、まだほんのり。

・ユリ根の卵とじ
ほくほくしたユリ根を優しい味で煮含めたもの。

・マナガツオの塩焼き
品のいい脂がおいしい。

・たらことご飯、味噌汁とつけもの


「食べログ」あたりでは、ランチ利用しかしていない連中に低い評価を付けられていて気の毒な限りです。
値段相応、良コスパの佳店で、酒の揃えは少ないものの、必要最低限のものは置いてあります。
凡百の居酒屋に飽きた方で、ちょっと時代がかった店をご希望なら、おすすめです。。