山将 那覇・沖縄 | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

テレビ・雑誌等の出まくっている世俗的沖縄料理屋の権化。しかし、実際食べてみると、なるほど万人受けする味です。特に自慢のラフテーは、糖度と塩分が非常に高く、誰でも評価しやすい味付け。薄味が主流の伝統的料理法とは、全く別物ですが、観光客には支持されるでしょう。
★★★☆☆



羽田発の全日空最終便(20時)に乗って、那覇市内につくのが23時。
その時間帯にやっている店はあまたありますが、「これはうまい」という店はなかなかありません。

今回はネット情報にのっかって、自称「ラフテーの名店」を試してみました。

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これがテレビ局絶賛のラフテー。
ご覧の通り、煮汁が濃いです。水あめと醤油がたっぷり入ってますね。
これをやると、何でも誰でも好きな味になりますが、素材の味は分かりづらくなりますね。
なるほど皮つきの豚の三枚肉はトロトロに煮てあり、脂もしっかり付いてます。
世俗的ではありますが、不味いとは言えません。

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てびち。こちらの方が味加減は優しいです。
とろりとしたコラーゲンがたまりません。てびちをツマミに泡盛をススルのは、沖縄料理の醍醐味ですね。

他にも、世俗店らしく、ちゃんぷる類は一通りそろっています。
ちきなー(辛子菜)のちゃんぷるは、塩がきついですが、定番のシーチキンだけでなくポークのみじん切りも入ってなかなかおいしい。

ひらやちー(沖縄風お好み焼き)は、まるで韓国のチヂミのように、脂たっぷりで揚げ焼きされ、これもまずまず。

そう考えると、店中にテレビ局取材時の写真を貼りまくり、雑誌の掲載記事をパウチしてペタペタしているあたり、まるでソウルの韓国料理屋みたいなところがあるお店です。

深夜1時まで営業してますので、那覇到着が遅い時に、自称名店のラフテーを試してみてはいかがでしょうか。早い時間なら、もっといい店が山ほどありますので、おススメしません。

おっと、とはいいつつも、しかし安易で軽はずみな偏見と差別は禁物です。あくまで自分の足で沖縄を歩き、自分の目と舌で事実を確認することが肝要です。

山将:http://www.yamasyoo.com/