




「エノテカノリーオ」から改名したお店。前から料理は良かったですが、ウリを肉にしぼったことで、コンセプトがはっきりしてきました。イケメンソムリエのワインセレクトもなかなかです。
旧愛住小学校前の奥まった立地。JALシティが目印なので、そう難しくはありません。
2階建で、上がメインダイニング、下は個室になっているようです。
アラカルトもいろいろありますが、季節のお任せコース5500円を選択。
メインは、500円プラスで、アイルランドの山鳩が食べられると聞いて、迷わず頼みました。
輸入ジビエ入りでデザート含む5皿が6000円なら、コストは悪くありません。

アミューズは、18か月熟成のパルマハムのリエット。
ねっとりとした食感で、塩加減もよいのですが、量は少なすぎです。
前菜一皿目は、戻りカツオのカルパッチョ。
みょうがのジュレをかけているのが味噌のようですが、もうちょっとパンチが欲しいところ。
カツオの脂ののりもそんなに良くはありません。
最初の印象は大事なので、ドンと自信作を出す方がよいでしょう。

温かい前菜は、カナダ産のリードヴォー。フレッシュ・ポルチーニとの軽い煮込みです。
最近は「シビレ」と称して、ホルモン焼き屋でもお馴染となったリードヴォー。これももうちょっとジューシーな仕上がりだと良かったのですが・・・。しかし、ポルチーニの香りを含んだ煮汁はイケました。

パスタは、カラスミと北海道の剣先イカ。
非常に無難な味です。カラスミにあう白をグラスでくれたのですが、肝心のカラスミは量が少なくて、あまり口に広がりません。ケチっちゃダメですね。

メインの山鳩。
そんなに深く熟成してません。「クサヤ」的香りが、もうちょっと欲しいですね。
内臓と血のソースも、濃度が薄めでシャバシャバしてます。
軽いソースが狙いなのかもしれませんが、個人的にはサルミソースはもっと濃厚であるべきと思います。
とはいえ、この値段で山鳩半身を食べられるのはお値打ち。

デザートはヘーゼルナッツ入りチョコレートのテリーヌ、エスプレッソのジェラート添え。
文句なしにうまいですね。
プラス4500円で各料理に合うワインをグラスで出してくれます。
これがどれも個性的でおもしろく、かなり良いです。
イケメンソムリエ氏は、気前も良く、蘊蓄もなかなか。
グラスワインとジビエを目当てに、遠からず再訪したいと思います。
エノテカノリーオ カルネヴィーノ (イタリアン / 四谷三丁目駅、曙橋駅、新宿御苑前駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5