FEU 乃木坂 | 御食事手帖

御食事手帖

主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

★★★★☆
生まれつき重度の方向音痴のため、慣れない街のお店にいくのは、大の苦手です。

乃木坂なんて縁もゆかりもありませんが、かねがね行ってみたいと思っていたフレンチなので、一念発起して出掛けてみました。
いざ訪ねてみると、地下鉄乃木坂駅のすぐ横だったので、ひざかっくんの拍子抜け・・・。
 
お店自体は30年くらい続いている老舗フレンチ「FEU」。今のシェフは何代目って言ってたっけ?
何でもフランスが誇る高峰モンブランの麓のシャモニーという街で料理の修業をしていたそうな。
そこのレストラン、行ったことがあります。「アルベール1er」。まだミシュラン一つ星だった時のことです。
その後、2つ星を獲得したのですが、その店で彼は2番手を務めたほどの腕前だそうで。
なるほど、料理はしっかりしてました。
 
コースを注文。最初は生ガキと海水のジュレのどうたらこうたらでしたが、最近どうも生かきがダメなので、写真は省略。
 
前菜2品目、熱々の洋ナシのローストと冷たいフォアグラのテリーヌ。
フォアグラのポアレなら定番ですが、冷たいのは珍しい。
しかし、温度はどうあれ、洋ナシに対して量が少ないので、バランスが悪いです。
 
 
赤ムツのサラマンダー焼き、コンソメに浮かべた茸色々。
これは無難にまとまってます。
魚、茸、コンソメを一口で食べると、口中に秋らしい風味が膨らみます。
火入れ加減も上々。
 
 
フォアグラとオマールを詰めたブレス産肥育鶏のガランティーヌ ソースジュドゥプレス。
長いネーミング。。
しかし、これは非常に良く出来てました。特にソースがクラシックで滋味深い。
鶏の肉質も申し分なく、また食べたいと思う一皿でした。
 
 
デザート。アイスをのせた焼きそば、ではありません。
和栗のモンブランに右の塩キャラメルソースをかけて食べるもの。
これまた秀作です。栗のほっこりした甘みが大変上品。
 
この夜は客が2組だけだったからでしょうか、サービスの人たちも良く面倒をみてくれました。
乃木坂、かなり満足度が高かったです。