紺碧の海と美しい海岸線は、まるで沖縄のようです。

その一方で島の内陸には、2000m級の峻厳な山々が連なり、北アルプスあたりを想起させます。たくさんのヒツジや馬が草をはむ光景は、まるで北海道・・・。

と、コルシカ島は、いくつもの顔を持つ魅惑の不思議アイランドです。
しかし、しかし。
大変残念なことに、日本でコルシカが紹介されることは極めてまれです。
ためしに、本屋さんでコルシカのガイドブックを探すと分かるでしょう。
フランス旅行案内のコート・ダジュールの章の最後に、ほんの数ページ、申し訳程度にしか書かれていません。

書籍もなければ、ネットの情報もごくわずかばかり。
ツアー旅行も少なく、そのほとんどが、地中海クルーズでちらっと立ち寄るだけ。
もったいない。
この島は、ゆっくり旅をする価値があります。
飯はうまいし、人もいい。風光明媚で、歴史もある。なんといっても、あのナポレオン・ボナパルトの出身地アジャクシオがあります。
焼け石に水かもしれませんが、今後コルシカを目指す方々に、多少なりとも参考になる情報を、ここに記そうと思います。

さて、旅の最初は、Calviという港町からスタートしました。
コルシカの空港には、パリやニースなどからたくさんの定期便が乗り入れてます。
主な空港だけで4か所でしょうか。旅の目的や旅程に合わせて、行き先を選べます。
日本からだって、意外に簡単で、便利な道中です。

港の周辺には必ずといってよいほど、飲食店のテラスが軒をつらねています。
シーフードや、こうした郷土のハム類、パスタやピザから、本格フランス料理まで楽しめます。

野菜も豊富で、ナスやパプリカがたっぷりのったサラダなどは、食べごたえも十分です。
海の幸と山の幸の両方を堪能できるのが、コルシカの良いところですね。