思ったほど寒くありませんでしたが、だからといって外をほっつき歩く気分にもなれず、観光の方はさっぱりでした。
唯一行ったのが、初めての板門店。
延坪島砲撃事件の余波が残る時期。
なにも今いかなくてもよさそうなものですが、でもおかげで緊張感たっぷりの南北境界線を垣間見ることができました。貴重な体験です。

さて、食べる方ですが、2月ということで温かい汁物が胃と心に沁み入りました。

特にこれ。牛骨と干しタラのスープ。
あっさりしているようで、合わせ出汁がきっちり効いており、滋味にあふれています。
オキアミの塩辛を入れたり、カクテキの汁を足したりすると、いよいよ複雑な味になります。
具は豆腐とねぎととき卵ですから、お腹にやさしく、二日酔いにはもってこいの朝食です。

これもうまい汁でした。
右は、日本でもおなじみになってきたスンドゥブチゲ。おぼろ豆腐のチゲですね。
左は、納豆汁です。これがすばらしい。
韓国ミソと納豆の競演です。香りは、エメンタールやラクレット(いずれもチーズ)の皮のようなかんじ(分かります?)。慣れない人は「うっ」とくるかもしれませんが、好き者にはたまりません。
韓国は、やっぱり汁王国、ということが良く分かる旅でした。