イザナミにはフィルター設定がありますが、なかなか使いこなすのは難しいと思います。なぜなら、この設定はシステムの基準で発生したシグナルを意図的に振るい分けるため、使い方を間違えると、都合の悪い日を排除する過剰な最適化に繋がるからです。
具体例で説明すると、材料が出た銘柄は相場おかまいなしに値動きします、そうすると、その銘柄だけがスクリーニングでヒットする事があります。そうした場合は同時シグナル発生数を設定する事で回避する事ができます。
また震災などの急激な変化はシステムの基準から外れる場合が多く、シグナル発生の期間平均をそれより少ない期間平均が越えた場合に参入すると設定すれば、相場が落ち着いた時のみの運用とすることができます。
しかしながら、本来システムトレードの進むべき方向は、暴落や材料といった外乱は受け入れた上で安定するシステムを構築する事に力を注ぐ必要があるのです。フィルター設定無しで右肩上がりのシステムはロバスト性が高いと推測できますが、なかなか簡単に作ることは難しいですね。。