企業にとって、社員を雇用するメリットは何でしょうか。
帰属意識が高まることでしょうか? 一体感が出ることでしょうか?
それではあまりにも抽象的すぎませんか?
せっかく毎月社員に給料という投資資金を支払い、教育指導し、励まし、言いたくないこともいい、気遣いもしているのですから企業は人財を雇用する具体的なメリットを追求しなければなりません。
業務委託や外注と比較すると違いが分かりやすいですが、雇用の場合、社員が業務時間を使って積み重ねたノウハウは雇用主である会社のものです。ここが大きく違います。
外注業者は依頼した仕事は完成させてくれますが、ノウハウを社内に残していってはくれません。その代わり社会保険等の加入は必要ありませんし、労働者保護のための労働法に縛られることもありません。
社員を雇用する企業は、社員に投資した人財投資資金を「仕事の成果と業務ノウハウ」として回収しなければならないのです。
しかし、残念なことに「仕事の成果の回収」については人事評価を導入し、しっかりと回収するものの、「業務ノウハウの回収」ができていない企業が多くあります。
このような企業は、「成果を上げるできる社員」が退職してしまったら、大きな穴が空き、たちまち業績に響いてしまいます。
そして、空いた穴をむりやり他の人財で埋めようと、ハッパをかけても、気合や頑張りで埋められるほど優しい市場環境ではありません。
逆に、業務ノウハウの回収がしっかりできている企業は例え社員が少し入れ替わることがあっても影響が少ないため人事異動などの思い切ったチャレンジができるのです。
企業は社員のノウハウを会社の財産として回収する方法を考えなければ「その人頼みの経営」になってしまいます。
ぜひ今日から、仕事の成果と合わせて業務ノウハウの回収方法を考え、仕組み作りを進めましょう。
人事評価とノウハウの共有は、人財さいだい戦力化.firm