陣の里窯の上に祀っている神様です。私が35年くらい前に粘土で作って野焼きをした釜神様(陣の里では窯神様)は良い感じに黒焦げしていて、8年前の工房開設時にガス窯の上に祀りました。

 

今般、釜神様をネット(宮城県のHP)で調べてみました。

「カマガミサマ、カマズンツァン、カマノカミサマ、カマオトコなどと呼ばれる土製や木製の面である。多くは憤怒の形相をかたどり、台所の柱や竈の上などに、出入口や外をにらむようにして飾っておく、この風習は宮城県から岩手県南部にかけて広くみられる。一般に火難よけ、魔よけ、家内繁盛のためという。家を新築し、竈を新しくした際火の神を祀る意味で、家を造った材料の一部を使って、大工や左官に作ってもらうことが多かった。現在この風習はすたれ、僅かに旧い民家に残存しているのみである。」と紹介されてます。釜神様は、上記では多くは憤怒の形相とありますが、柔和な表情もあるようです。陣の里では双方の表情の窯神様に守られて災難を除け、後は良い作品を生み出していけるよう精進するのみだと思っています。

ちなみに、陣の里から25kmくらい離れた千厩町小梨という所に茅葺民家「村上家住宅」があります。そこの竈の上には煤やほこりが被った釜神様が300年超も茅葺民家を守ってきたと言いますからパワーは本物です。