こんにちは、培養室です
今回は2022年の培養成績から人工授精(IUI)についてご報告いたします
2022年では不妊治療の保険適用の開始の影響からなのか、2021年よりもIUIの実施件数が大きく増えていましたまた、妊娠率は以下の通りです
2021年・・・584件
2022年・・・828件
妊娠率(40歳未満)
2022年:6.6%
〇妊娠症例におけるIUI実施回数(2022年)
1回 54%
2回 17%
3回 20%
4回 7%
5回 2%
IUIによって妊娠した方の90%以上は3回目までに妊娠に至っていることが分かります
そのため、当院ではIUI3回を目安にART(体外受精・顕微授精)へのステップアップをお勧めしております。
また、ARTにステップアップした40歳未満の方で凍結融解胚移植を行い、65.4%が1回目の胚移植で妊娠されていました
精液所見やその他の検査に異常がなくても、早めにステップアップをすることも選択肢としてお考えください